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毎月更新を心掛けている「今月のワンショット」のバックナンバーを一覧し、季節の移り変わりとしてご紹介します。

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 120 2012年
4月
≪ 例年より遅い花見 ≫
多摩川もこの辺りは土手斜面から直ぐに川となっているので花見客も居らず静かに桜を楽しむことが出来る。遠くの鉄橋を渡る電車の音が心地良い。今年は開花が遅れたが一斉に咲き出した。子供たちの入園入学式には間に合わなかったが季節を感じさせてくれる。土手ではツクシをまだ見ることが出来る。パソコンが壊れて買替え、その環境復旧を待っていてくれたようだ。壊れて1ヶ月、今回は参った。パソコン本体の交換だけでなくウインドウズも「XP」から「7」64ビット。大分面食らった、またまたマニュアルと首っ引き。まだ完全な環境に戻っていない。
 119 2012年
2月
≪ 寒風ものともせず ≫
2月の冷たい川風の中、テトラポットの上でひなたぼっこ。河原で良く見かける鳥だが名前は分からず、大きさと口ばしの色で勝手にムクドリと思っている。いつもは河原の枯れ草の中で落ちた実を仲間達と何かお喋りしながら啄ばんでいるのに一羽だけポツンとしていた。孤独を楽しんでいるようだ。川面は輝いているが年が明けてから雪が舞ったり、見ているこちらには川風がしみる。水の中ではまだ魚影は全くない。河原も枯れ草ばかりで殺風景。けれど今年も直ぐにオオイヌノフグリが花を一面に咲かせて楽しませてくれるだろう。春はすぐそこまで来ている。
 118 2012年
1月
≪ 神々しい富士の山 ≫
年が明けて一段と寒さが厳しくなってきた。空は真っ青、その青を映して水面も青色を濃くしている。青空をバックに富士山が白く輝いている。思わず手を合わせたくなる。景色の美しさと裏腹に寒くて仕方ない。この景色が暖かい時期にユックリ見られると良いのだけれど。今年は、昨年のような地震・津波・原発など大きな災害は無いことを祈っている。被災された方々が一日でも早い復興と、皆が平穏に一年を過ごせるよう願っている。この青空を見ていると今年は何か良いことがあるように感じる。
 117 2011年
12月
≪ 寒々しい月 ≫
土手から見る師走の夜空は寒々しい。月は煌々と照り、葉が落ちた木々の間を渡って吹く北風が冷たく手がかじかんでくる。辺りの景色は彩りが無く墨絵の世界。昼間とは大違い。時々、このように夕方から夜に河原沿いの道を歩く機会があるが、冬は辛い。街灯の明かりを頼りにトボトボと歩いていると襟元から入ってくる風が寒さを増す。周りの家々では明かりが灯り暖かそう。もう少しで新しい年が来る。早く帰宅して熱燗でも飲みたくなってくる。
 116 2011年
11月
≪ ススキが減ってきた ≫
河原にススキがめっきり少なくなってきた。これまでいたるところに穂を揺らし秋の深まりを感じさせてくれていたが、近年、夏場に葛が繁りススキの上に覆いかぶさり陽射しをすっかり遮ってしまってススキが窒息してしまったようだ。今ではススキの群生を探さなければならなくなった。これでは十五夜の月見の必需品だったものがなかなか手に入らなくなた。他の河川の河原ではどうなのだろう。でも、秋の空は碧く澄んで清々しい空気は以前と変わらない。
 115 2011年
10月
≪ 深まる秋 ≫
台風15号が通過したら一気に秋色が濃くなってきた。10月の川辺は風もヒンヤリし少し感傷的にならざるを得ない。特に太陽が西に傾く夕陽の風景はその感が強い。最近は魚もあまり釣れず釣人が居ないせいか独りで散策していると益々空気の冷たさを感じる。草むらでは虫達が愛を囁きあっている。日毎に日没が早まり風景を楽しむ時間が少なくなってくる。でも、少し寒いくらいの澄んだ空気を吸って歩くと食欲がドンドン出てくる。体重に気をつけなければ。
 114 2011年
9月
≪ 夏が終った ≫
空が高くなり、空気が澄んできた。川面も空の碧さを映して綺麗な水色。河原ではキクイモの黄色い花が満開。今年もあの猛暑日続きの夏が終った。セミの鳴声が心なし元気がない。夕方にはヒグラシが鳴き始めている。秋の彼岸も近づいた。今年は暑さを嫌というほど味わったので残暑はご遠慮したいものだ。青空には赤トンボが舞っている。遠くの景色もクッキリと見えている。少し涼しさを感じる風を浴びて、さあウォーキングも頑張ろう。
 113 2011年
8月
≪ 木陰のオアシス ≫
健康のために歩こうと思い河原に出てみたが、流石に八月。散策路は暑くて歩けない。つい土手の桜の下に入ってしまう。木陰の草に腰掛けて外を見ると陽射しが眩しく感じる。頭上の桜の枝ではセミ達が俺達の季節とばかりに大合唱。真夏を実感する。つい先ごろまではウォーキングや犬の散歩をさせていた人達が見当たらない。皆、早朝の涼しい時間に移っているそうだ。この暑さでは犬達も日射病になってしまう。それでも河原、時折水面を渡って涼しい風が心地よい。
 112 2011年
7月
≪ 夏の主役 ≫
梅雨の晴れ間に河原を歩くとバッタがビックリしてアチコチ飛び交う。ショウリョウバッタだ。他にもトノサマバッタやイナゴなども飛び跳ねる。夏の河原の主役達だ。捕まえようとするのだが難しい。子供の頃は一杯捕まえられた記憶があるのに。大人になってそれなりに動きが鈍くなってしまっているのを痛感させられる。保護色をしていてジッと目を凝らさないと見つけられない。草むらの中で見つけると太陽の陽射しを浴びて日光浴を楽しんでいるようだ。
 111 2011年
6月
≪ 河辺にも雨 ≫
五月末に梅雨入りした関東地方。気温は20℃前後、ウォーキングには最適なのだが雨ではさすがに人影が無い。遠くの景色も雨に煙ってボンヤリ。余震も少なくなってきたがまだ油断がならない。水辺に行くのも雨で足元がビショビショ。でも、草達にとっては恵の雨、水分を一杯吸い込んで緑も濃くなり夏の陽射しに備えているようだ。虫達も葉陰でヒッソリとしている。このあたりも直ぐに夏の陽射しを浴びて子供達の笑い声で一杯になることだろう。
 110 2011年
5月
≪ 梅雨前の河原 ≫
五月の空は碧く透き通って太陽の光が眩しい。河原の散策路は枯草色から緑が濃くなってきた。サクラが終り、ダイコンの花とナノハナがびっしりと咲き乱れ川面も見えにくくなってきた。少し早足で歩くと汗ばんでくる。多摩川もこの辺りでは魚が減ったようで釣れなくなり釣人の姿も少なくなった。あの大地震の余震も未だおさまっていないが、東北でも地元が早くこのような風景になることを願わずにいられない。そんなことを考えながら今日も健康のため歩こう歩こう。
 109 2011年
4月
≪ 春爛漫 ≫
ここは多摩川に隣接する多摩川台公園の広場。四方を満開の桜に囲まれ春の陽ざしを楽しんでいる。近所の人というより、電車に乗ってわざわざ来る家族連れが多い。サクラの花を眺めながら屋外でのお弁当やお菓子が美味しそう。昼間のこともありお酒を飲む人は多くない。夜桜のときも節度ある人達だ。何故か年とともに人出が多くなってきている。東北大震災で被災された方々も早く復興され、サクラをユックリ眺められるようになることをお祈り致します。
 108 2011年
3月
≪ 若葉鮮やか ≫
中州の柳が一斉に若葉を出した。その向こうの土手のサクラも気のせいか赤っぽく見える。手前の流れも水が少し温んでいるようだ。そろそろ太公望達が集まってくることだろう。河原の陽だまりではオオイヌノフグリが可憐な青色の花を一面に咲かせている。河原もこれから5月のゴールデンウィークにかけて家族連れが多くなってくる。暖かな陽ざし、冷たくない川風、目には緑、春はいいなぁ〜。この季節を楽しまなければ!
 107 2011年
2月
≪ 遠くの雪雲 ≫
冬の川べりは寒々しい。遠く丹沢山塊は雪雲に覆われてしる。今年は東京地方に雨らしい雨もなくこの辺りから見る空は青くはれているが太陽が雲に隠れると寒さが一段と厳しさを増す。流石に釣人は見当たらない。でも、もう2月だ。あの雪雲の向こう側で待っている春が徐々に近づいてきている。足元の野草の葉は枯れて茶色だが、その下では春風を待っている若芽が一斉に頭を持ち上げることだろう。そうすると河原の散策も楽しくなる。
 106 2011年
1月
≪ 初詣願掛け ≫
今年も神頼みから始まった。地元の八幡様で世話人として初詣客の接待をすると同時にお詣りした後、近くの等々力不動尊に初詣に行ってきた。複数の所で願かけしたら御利益が無くなってしまうのか少し不安。でも、正月の神社はすがすがしく気持ちも新たとなる。少しお神酒も入っているので気が大きくなり、お賽銭の割りに願い事も多くなった。神様仏様も苦笑いしていることだろう。さぁ、これから一年頑張ろう!
 105 2010年
12月
≪ 枯れススキ ≫
空は青く空気が澄んでいるが、北風が冷たくスッカリ冬景色。枯れ草の中でスズメが草の落穂拾いでガサゴソ音をたてている。釣人の姿も無く、寂しげな河原。それでも遊歩道を早足で歩くと薄っすらと汗ばむ。ささやかだが運動にもなるし、メンタル面でもリフレッシュ出来る。年が明けるとこのススキの穂もさらに開いて、来年の新たな芽吹きに向かって種が飛び始める。最近はビルが多くなり遠くの丹沢山塊も見え難くなってきた。
 104 2010年
11月
≪ チョッピリ センチメンタル ≫
秋の河原の夕暮れはチョッとメランコリーな気分にさせられる。夏の間、川辺には遅くまで夕涼みしている人もいたが、今は人影も無い。風は少し冷たく感じられる。遠くの山に沈む太陽を見ながら歩いていると、あの暑くて木陰を探しながら歩いていたことが嘘のよう。それでも、夕焼けを見ると、きっと明日も晴れるようだ。きっと忙しくなりそう。こんな静寂が明日への糧になるだろう。帰って焼酎のお湯割りでも飲んで明日に向かって頑張ろう!!
 103 2010年
10月
≪ 見応え充分 ≫
河原を歩いても汗のかきかたが変わってきた。空気が少しだけヒンヤリ感じる。今年は久し振りにパンパスグラスが見られた。例年なら穂が充分開かないうちに心無い人達に折られて持ち帰られてしまうのに、今年は見事に穂を茂らせている。高さは4m位、見上げる大きさ。川風に穂がなびいてキレイ。周りを見渡せば夏の暑さで少なかった散歩の人達も多くなってきて中にはジョギングする人もいる。秋は良いなぁ〜。でも食欲の秋、メタボに気をつけなければ。
 102 2010年
9月
≪ 空気が澄んできた ≫
猛暑日が続いた今年の夏。残暑も厳しいが河原は川風が流れて心地よい。まだセミの合唱が遠くに聞こえるが、さすがに9月。土手や水辺でヒガンバナとコスモスが満開。空気も澄んできて、空も、水も、そして花の色も鮮やかさを増している。夏が酷暑だったせいか清々しさが余計感じられる。川面は穏やかでキレイだが魚達が全然居なくなってしまったようだ。釣れないので釣人の影は無い。被害が出ない程度の大水で流れが少し変わってくれないかと願っている。
 101 2010年
8月
≪ ひとときの涼 ≫
今年は例年になく暑い。7月後半から猛暑日が続いている。多摩川周辺では陽が沈むとともにあちこちから太鼓の音が聞こえる。我が地元でも毎年学校の校庭を開放してもらい商店街主催で盆踊りが開催される。最近は太鼓の叩き手とともに踊り手が不足して四苦八苦している。そんなことはおかまいなく子供達は夜に外で友達と騒げて大喜び。近隣の住民からの騒音苦情もあり終了時刻が年々早まってきている。時代の流れなのか。今年も五穀豊穣を願って盛り上がっている。ビールがウマ〜イ!
 100 2010年
7月
≪ 一面のピンク ≫
例年、梅雨明け前後は河原に彩りが少なくなる。しかし今年はアカツメグサが異常に咲いている。河岸遊歩道にも張出して梅雨に濡れ、散策しているズボンの裾が濡れて困る。7月も後半になって強い陽射しがが照りつけると、この花のピンクと葉のミドリが赤茶けてくる。雨は苦手だがこの時季に活き活きとしている草達を見ていると癒されてくる。間もなく夏休みが始まり子供達がチョウやバッタを追いかけ踏み荒らしペチャンコになってしまうことだろう。
 099 2010年
6月
≪ 梅雨空 ≫
人間社会では民主がどうの社民がどうのとか巨人が勝った負けたといろいろ騒がしくても、自然界は確実に時を刻んでいる。毎日鬱陶しい梅雨空で河原散策もどうしようか考えてしまうこともあるが、川辺に出てみれば新たな花が目を楽しませてくれる。季節にピッタリなジャノメソウが咲き乱れている向こうではゴルフ場の渡し舟がノンビリと浮かんでいる。この季節なりの風情を楽しまなくては・・・と、自分自身に言い聞かせています。
 098 2010年
5月
≪ 水温む ≫
今年の四月は東京地方でも雪が舞ったり不順だったが、五月になると流石に暖かい日も増え、河原を歩いていても汗ばむことが多くなってきた。暖かさにつられ浅瀬での水遊びをしている家族連れを見かけるようになった。岸辺にはナノハナやダイコンの花が一面に咲いて水辺を彩っている。これだけ水が温んできているようでも魚達にとっては充分でないらしく動きが鈍い、餌を横目で見ているだけで釣人にも活気が無い。しかし五月晴れの下で水面を見ているだけで楽しくなってくる。
 097 2010年
4月
≪ 心ウキウキ ≫
河原は春。陽射しは日増しに暖かくなってきた。土手の桜も満開だ。小鳥達も花の蜜を求めて枝から枝へ飛び回り逆立ちしたような格好で花びらを降らしているものもいる。桜は4月の前半を彩ってくれ、それを追うように菜の花が4月一杯、次々と新たな蕾を開いて花を楽しませてくれる。散策する人達も徐々に増え、賑やかな河原になってきた。吹く風はまだ冷たさが残っている、どうして花見の時期の風はつめたいのかナ。5月の行楽シーズンに向かって植物達が気分を盛り上げてくれているようだ。
 096 2010年
3月
≪ 春だー春だぁ〜 ≫
冬が去り、徐々に暖かさが増してくると河原にはオオイヌノフグリやタンポポが咲き始めるが、やはりこのカラスノエンドウが咲き出してくると春を実感させてくれる。赤系のこの花は気持ちまで温かくしてくれる。辺りには家を飛び出し開放感を満喫している家族連れもチラホラ見受けられ、子供達は枯れ草の上を走り回っている。川の中では体力を温存していた魚達も餌をあさりに泳ぎ出す。鳥達も動きが早くなってくる。春は全ての生物に活気を与えている。春はいいな〜。
 095 2010年
2月
≪ 墨絵の趣き ≫
例年この時期には東京地方にも数回雪が降る。河原も一面の銀世界になる。遠くの景色はモノクロの世界。雪雲が低く垂れ込めているせいか白色・灰色・黒色の墨絵状態。普段と違った趣を出している。今年も初雪は既に観測されたらしいが暖冬のせいか、未だこのような景色を見せてくれていない。でも降ると空気は冷たくカメラを持つ手がジンジンと痛くなってくる、あの寒さは辛い。
 094 2010年
1月
≪ 多摩川の流れと霊峰富士 ≫
今年も1年が始まった。昨年暮にはインフルエンザ予防接種をしたらそれを待っていたかのように風邪の症状、咳はコンコン皮膚はピリピリ、苦しかった。大分良くなったので、毎年正月の河原散策に行った。空気は澄み青空をバックに富士山がクッキリ。思わず手を合わせ今年一年の無事を願った。手を合わせるのは年齢がなせる業か。神々しい姿を観ていると今年も何か良いことがあるような気がしてくる。
 093 2009年
12月
≪ 冬の陽だまり ≫
多摩川の河原も冬を実感させてくれる。あれだけ繁っていた草も枯れ、川の流れも、遠くの景色も良く見渡せる。黄色の花を一面に咲かせ楽しませてくれたキクイモも今は種子だけとなり、低く弱々しい陽射しを浴びている。散策も早足で一生懸命歩かないと汗ばむことがなくなった。空気は澄み人影が少なくなった今が河原散策の絶好期。年が明けると一気に寒さが来襲し、北風が吹き渡り、時には空から白いものがフワフワと舞い降りてくる。いまのうちに陽射しを楽しんでおこう。
 092 2009年
11月
≪ 紅葉前線南下 ≫
多摩川に隣接する公園ではすっかり秋の風情。名前はハッキリしないが多分「ハゼノキ」。秋の青空と紅葉、見事なコントラスト。まさにその名の通り天然色。川では魚が釣れなくなったので武蔵野の面影を残す公園の散策が多くなった。天気が良い日はこの上なくリフレッシュできる。遠くに出掛けなくても近場でユッタリと歩いていると新しい発見もある。
 091 2009年
10月
≪ 日向ぼっこ? ≫
朝晩すっかり寒さが感じられてきました。河原には人が少なくなってきています。陽射しも大分弱くなって、川辺で釣り糸を垂れている人も釣の楽しみというより秋の陽射しをゆっくり楽しんでいるように見えます。周りも枯れ草色が目立ち始め、一層秋を感じさせます。秋がそう思わせるのか、最近は河原を楽しむ人が年毎に減っているような気がします。高齢化と共に若い人たちは屋内での楽しみを見つけたのでしょうか。
 090 2009年
9月
≪ 抜ける青空 ≫
秋ですネ〜。抜けるような青空をバックに赤トンボが群れをなして飛び交っている。その青空を映して川の水も真っ青。空気も乾いて爽快。いい季節になりました。これで魚が釣れれば言うこと無し。河原を散策する人もジョギングで汗を流す人も真夏の表情でなく、いかにも秋を楽しんでいる雰囲気。地元神社でも五穀豊穣を願って秋祭り。台風も無く平穏な秋となって欲しいものです。
 089 2009年
8月
≪ 蝉しぐれ ≫
今年も暑い夏がやってきた。河原の桜並木でも蝉の合唱で賑やかだ。地上に出てきた幼虫達は何故か纏まって同じ場所で羽化している。蝉には蝉の気に入った環境があるらしい。なにも狭い葉にくっつき合っていることはないのに。他にも広々としたところが一杯あるのになぁ。蝉しぐれを聞きながら木陰で散策に一息いれているとヒンヤリした川風が心地よい。
 088 2009年
7月
≪ 河原は夏草 ≫
梅雨明けとともに河原には夏草がびっしり。水辺に行きたいが背高い夏草が邪魔をしてとうせんぼしている。河原の草を踏み分ければバッタがビックリして飛び跳ねる。陽射しが強い。散策もハンカチではなくタオル持参となった。子供達が夏休みに入ると元気な声でこの辺りを駈けずり廻るのだろう。まだ梅雨の名残りか遠くは霞んでいる。
 087 2009年
6月
≪ 梅雨の季節 ≫
雨雲が低く垂れ込める毎日、さすが梅雨。そんな中でも梅雨の中休みともなると青空から強い陽射しが照りつけている。多摩川に隣接している多摩川台公園のアジサイ園ではアジサイの花が満開となる。赤、青、紫、白など美しさを競い合っている。カタツムリの置物も何故か楽しそうに見える。花見の人も平日は年配者が多いが、土日ともなると若いカップルや家族連れで賑わっている。皆、デジカメや携帯で写真を撮っている。ここを訪れた人たちだけでアジサイ写真展が出来そう。
 086 2009年
5月
≪ 風薫る? ≫
5月は若葉が萌え、気温も上がり爽やかな日が多くなってくる。若人に限らず誰もが心ウキウキ何か行動したくなってしまう。川面では魚がもじり、岸辺では太公望が竿を振っている。世間は景気が悪いせいか「安近短」ということなのだろう近場の河原でのレジャーが花盛り。若者や家族連れのグループが楽しんでいるバーベキューの煙に乗って食欲を誘う香りが辺り一面に漂う。土手や橋の上を歩いているとお腹がグーと鳴りだす。これが今様の薫風なのだろう。
 085 2009年
4月
≪ ギョイコウ咲く ≫
多摩川に隣接する「せせらぎ公園」で毎年ソメイヨシノに遅れること約一週間、4月中旬に咲き出す。「ギョイコウ」桜、「御衣黄」と書くそうだ。ソメイヨシノは何処でも見られるが、この桜だけはこの辺りでは1本だけ。時期になると、わざわざ時間を作って様子を見に行く。蕾が大分膨らんできたな、先週より花数が多くなってきたな、などと春を楽しんでいる。花も最初は緑色だけ、次第に中心がピンク色に染まり、緑とピンクのグラデーションが綺麗になってくる。地面に落ちる頃には花びらの先までピンクが出てくる。この花を見て帰るときは自然に心が和んでくる。
 084 2009年
3月
≪ 川面にも春の煌めき ≫
3月に入ると河原も一気に春の気配が漂う。川面の波が光り、岸辺の野草にも花がチラホラ咲き始める。特にヘラオオバコが地味な花を咲かせている。まだ北風の日が多いせいか虫達はおとなしくしている。でも、チョウチョウがヒラヒラ飛び回る日も直ぐだ。水の中も少し暖かくなってきたのか魚の動きも活発になり始め、釣り人が増えてきた。菜の花が咲いて、土手の桜が咲くのも間近い。
 083 2009年
2月
≪ 変貌する二子玉川 ≫
以前は遊園地があったり、川辺の景観が良いので、小学生の遠足にもよく使われていた「ニコタマ」が大きく変貌しようとしている。市街地再開発ということでマンション群が聳え立ち始め、大水のたびに住居地域まで迫る濁流を防ごうと第二堤防が造られようとしている。町全体が工事中の様相。暫くは街を散策したり、河原で草花を楽しんだり、釣り糸を垂らすことが出来なくなった。
 082 2009年
1月
≪ 遥かに仰ぐ富士 ≫
新たな一年が始まった。冬の澄んだ空に遠く丹沢山塊越しに白く輝く富士が望める。いつ見ても神々しい。丹沢の山々にも白い所が多くなってきた。吹く風は冷たいが気持ちは引き締まる。さぁ〜今年は目標に向かって邁進しなければ。多摩川の河原ではノンビリと散歩する人たちも居るが静かだ。今年一年、皆、健康で良い年であって欲しい。
 081 2008年
12月
≪ ひなたぼっこ ≫
12月の河原は予想以上に寒い。釣のオジサンたちの姿もめっきり少なくなる。ススキも穂をすっかり開いて綿毛を風に委ねている。カモメも二羽が仲良く陽だまりで暫し暖をとっている。さすが都会育ちの鳥達、傍を通っても知らんぷり、逃げない。何を考えているのかナ〜。餌がありそうな場所の情報交換かナ〜。人間社会は間もなく年末年始。また、クリスマスプレゼントに頭を悩ませ、夜警夜回り、神社での初詣参拝の奉仕などが待っている。来年も良い年になるように(^^♪
 080 2008年
11月
≪ 冬に備えて ≫
11月の河原の陽だまり。すずめ達の賑やかなおしゃべりが草むらから聞こえてくる。枯草の実を啄ばんでいる。傍に近寄ると一斉に飛び立ってしまう。毛が冬用になってきたのか皆コロコロと身体に丸みが出てきた。初冬の陽射しを浴びながら楽しそうに遊んでいた。もう間もなく河原にも肌を刺す寒い北風が吹いてくる。季節の移ろいが速く感じられる。それだけ我が身も年輪を重ねた証拠なのかナ〜。
 079 2008年
10月
≪ 澄みわたる空 ≫
季節も巡って早くも十月。まだ河原ではクズが生い茂っているが風はヒンヤリ。空を見上げれば青空に雲がクッキリ。今年は雨が多いせいか川の水も滔滔と流れている。あちこちに咲いていたヒガンバナも峠をとうに過ぎ、草むらでは虫たちが我らの季節到来とばかりに合唱している。ついこのあいだまで合唱していたセミの声はない。これから徐々に草も枯れ始め枯葉色になっていくのかなぁ〜。少しセンチメンタルになってしまう河原散策だった。
 078 2008年
9月
≪ 天高く爽やかな秋 ≫
河原にも秋が訪れた。見上げる青空は澄み渡り、赤トンボが自分の季節到来と飛び交っている。ススキも今年の穂は未だ開いていないが、去年の枯れススキがトンボの休憩所となっている。大きな目玉をクリクリさせてとまっているが暫くすると飛び立つ。空中をひと回りしまた又戻ってくる。いかにも初秋の空気を楽しんでいるようだ。近くの土手の桜の木ではセミが、過ぎ去ろうとしている夏を惜しむように賑やかに合唱している。地元神社の祭礼が近くなった。
 077 2008年
8月
≪ 夏の夜の満月 ≫
月見は秋と云われるが、真夏の月もいいもんだ。花火・夕涼みなど夕方から河原に出ることも多い。薄暗くなって涼やかな川風に吹かれて空を見上げれば月も一緒に夕涼みをしているようだ。こちらが歩き出せば月も一緒について来る。冬なら暗くなった河原には怖さがある、しかし夏は犬を連れて散歩する人や夕涼みしている人達が多いこともあってゆっくり月を見ながら歩ける。月の模様も国によってはカニに見えるらしいが、日本ではウサギと云われている。どの部分が耳でどこが尻尾なのか未だに分からない。
 076 2008年
7月
≪ 炎天下の涼 ≫
多摩川に隣接する等々力緑地、サッカー場や野球場などスポーツ施設も多いが、一画にある日本庭園。ここには樹木も茂り蓮池もある。中でも水音をたてて涼しさを感じさせてくれるのが小さな滝。公園の中ほどにあるせいか静寂の中で涼しげに流れ落ちている。フィッシングセンターで釣を見たり、グランドで各種スポーツを観戦したりしても最後はこのせせらぎに来て蒸し暑さを忘れたひとときを過ごさないと帰路につけない。
 075 2008年
6月
≪ 梅雨の中休み ≫
多摩川河原も夏草がそろそろ多くなってきた。国土交通省も草刈りにお金を使い出した。一面の緑色が眩しい。所々に作られている花壇では春の花が終り、夏に向かっての花が咲き始めている。空の青、草の緑を背景にして黄色い花が引き立つ。キイロコスモスかな? この清々しい景色もまた梅雨で湿ったドンヨリとした景色に戻ってしまうのだろう。でも、真夏に備えて今は精一杯水分を溜め込んで炎天の散策に彩りを与えて欲しい。
 074 2008年
5月
≪ 鳥達も忙しそう ≫
多摩川に隣接する等々力緑地に釣堀を兼ねた大きな池がある。岸から少し離れて小島がある。人間も自由には行けず、木が鬱蒼と茂り鳥達の天国となっている。木の上は川鵜の住家となり、地上近くの茂みはサギのカップルが繁殖地としている。雌雄仲良く幾組も巣を作り、交代で卵を抱いている。春の陽射しを浴びながら睦まじく子育てしている様は微笑ましい。カラスやヘビに気をつけて無事に育って欲しいと願わずにいられない。
 073 2008年
4月
≪ 自然界は興味深い ≫
河原のギシギシも春の訪れとともに若葉を伸ばしてきた。柔らかく厚手の葉はアブラムシにとっては大好物のようで、ビッシリと群がり汁を吸い葉を縮れさせている。それにテントウムシが集まってきた。自然界の生態系の一部の眺めだ。人間としては縮れた若葉を見るより太陽の光をいっぱいあびた元気な若葉を見ていたい。そのアブラムシにナナホシテントウムシが一斉に攻撃していた。テントウムシは益虫なんだとあらためて思う。河原の草むらの中でもじっくり観察していると面白い。
 072 2008年
3月
≪ 河原にも彩り ≫
冬の間は殺風景な河原にも3月ともなるとポチポチと鮮やかな色彩が出てくる。後半になるとモモや早咲きのサクラなどが咲き出し、楽しみが膨らんでくる。花木は土手下には多いが、河原の真ん中にモモの木が1本だけ立っている。寒風に晒されて花数は少ないが時期になると春の彩りを見せてくれる。河原にポツンとあるので目立ち、心無い人が花枝を折って持帰ることが多い。それでもめげずにピンクの花を咲かせてくれる。この強さを見習わなければ!
 071 2008年
2月
≪ 寒々しい水辺 ≫
2月の河原には冷たい北風が吹き荒れている。昨年の大水で岸辺は冠水し土砂で覆われたためか今年はタンポポも殆んど見当たらない。まして中州の植物は濁流でなぎ倒され、まだ芽吹きも無く砂利だけがゴロゴロしていて寒々しい。春は名のみだ。でも晴れた日には陽差しも次第に暖かさを増してきており、土の中では春の準備が始まっているのだろう。菜の花に蝶が舞う日も、もうすぐだ。
 070 2008年
1月
≪ 年頭の神頼み ≫
新春はやはり気が引き締まる。多摩川に隣接する神社に初詣。日頃の無信仰を忘れ、この時期だけに手を合わせるのは神様も先刻ご承知だろう。木々の中で冬の冷たい空気で深呼吸。今年一年がつつがなく過ごせるように祈るばかり。清々しい青空にハタめく日の丸というのも良いものですね。
 069 2007年
12月
≪ 師走は師走 ≫
またまた季節が移り北風が川面を吹き渡る寒い冬が巡ってきた。空気も冷たく遠くの富士山もすっかり雪化粧。河原の植物もまだ緑色を残しているが、枯れ草色が一気に増えてきた。年が明ければ手前に見える丹沢山塊にも白い所が多くなってくる。河原の散策も気温と相談しながら行わなければならなくなった。
 068 2007年
11月
≪ 秋の陽はツルベ落とし ≫
秋が深まるにつれ河原を散策していても、夕方になると瞬く間に暗くなってくる。10月にダイヤモンド富士の写真を撮ろうと夢中になっている時は気にならず、むしろ早く太陽が落ちるように願ったが、11月となっての散策ではもう少し明るく照らしていてヨと思わされる。鳥達も既にねぐらに帰ってしまったのか静寂な川面。落着いた雰囲気で気持ち良いと思える反面、少しセンチメンタルな気分にもさせられる。もう直ぐに寒い北風が吹くのだろうナ〜。
 067 2007年
10月
≪ これも台風9号の被害 ≫
空は真っ青な秋の空。柔らな陽を浴び、秋風に吹かれて釣り糸を垂らす。この時期ならではの至福の季節。 しかし、今年は9月に襲来した台風9号が様子を変えてしまった。上流から運ばれた多くの土砂が底を一段と押し上げ、水辺を遠くしてしまった。川岸で釣れた場所も遠浅となりフナがいなくなった。オジサン達にとっては大きな被害だ。
でも、秋は秋!。土手にはヒガンバナ、河原にはアカトンボの群舞、散策には良い季節だ。
 066 2007年
9月
≪ 高層ビルがニョキニョキ ≫
時代とともに河原の景観も変わってくる。遠くにパノラマのように見えていた丹沢山塊も寸断され、多摩川も都会の一画の趣に変わってきた。高層住居ビルの出現で人口も増えるためか、新たに電車の駅も新設されるとか。釣をしていても水面から目を上げれば緑一色だったのに、コンクリートの建物が目に飛び込んできて、慌しい都会の生活の空気を否応無く感じさせられてしまう。ひたすら水面に浮かぶウキを見詰めることななってきた。
 065 2007年
8月
≪ 静かなひととき ≫
ここは多摩川に隣接する等々力緑地の日本庭園の一画、蓮池。花のピークも過ぎ訪れる人も少ない。真夏の暑さも池の水面を渡ってくる風が涼しく感じる。そんな静寂の中で団塊の世代の人がノンビリと釣り糸を垂れている。のどかな風景だ。周囲の緑にジャケットの赤が眩しかった。偶に釣れる魚は小型でコブナかな?私も釣が趣味のひとつであり少々羨ましく遠くから暫し見入ってしまった。
 064 2007年
7月
≪ さぁ〜夏だ ≫
梅雨明けを待っていたかのように夏雲が出る。子供の頃はこの雲が出るようになるとジリジリと照りつける陽射しのの中で泳いだり魚と遊ぶことが出来た。多摩川も水がキレイになったとは云われているが泳いでいる人達は未だ居ない。釣をするにも夏草をかき分けて川辺に出てパラソルをたてないと暑くて堪らない。花が少なくなるこの時期、河原を散策する女性達のカラフルな日傘が緑一色の中で彩りを添えてくれている。
 063 2007年
6月
≪ 梅雨空 と 花 ≫
うっとうしい梅雨空の河原は夏草が茂り始めている。ゴルフ場の渡し舟も元気が無い。しかし水辺にはジャノメソウが咲き心を和ましてくれる。春の花が一通り終り、夏に向かうこの時期に咲く。別名はハルシャギクと言われているが、蛇の目傘を広げたようなジャノメソウの方がピッタリ。もう直ぐバッタを追いかける子供たちや水辺で遊ぶ家族連れで賑わう夏が来る。
 062 2007年
5月
≪ 宝石の趣き ≫
多摩川の土手下にあるユスラウメ。毎年サクラが終ってしまう4月上旬に、モモやハナダイコンと一緒に白い清楚な花を咲かせる。それから僅か1ケ月少し過ぎると透明感のある輝く果実を見せてくれる。本来は庭木であろうに河原でも楽しませてくれる。この実は甘くておいしい。鳥達も良く知っていていつも先に食べられてしまう。今年は幾つも実らなかったので摘んで口に入れることは止めた。鳥達に残しておくことにした。
 061 2007年
4月
≪ウコンの美しさ≫
多摩川に隣接する神社の入口に「ウコンザクラ」の木がある。毎年付近のソメイヨシノに遅れること一週間ほどで咲き出す。花は咲いているときは緑色を帯びているが、ピークが過ぎ散り始めるとピンク色が強くなる。この辺りではめずらしいので参拝者だけでなく、多摩川散策の人や遠くからもわざわざ見に来る人も多い。この花が咲くと川釣りも本格的になってくる。
 060 2007年
3月
≪一足お先に≫
春が近づき暖かい日には遠くの山なみに霞がかかってくる。だんだん富士山や丹沢山塊が見えにくくなってくる。それでも3月、まだ寒い日もあるがウォーキングには心地よい。土手下の並木に早咲きの桜が数本のある。毎年3月半ばには他の桜のまだ固い蕾を横目に一足先に満開を迎える。足元ではタンポポやオオイヌノフグリしか花を咲かせていない。この景色が春本番を迎えるプロローグとなる。これから河原にも若いカップルや家族連れが戻ってきて散策やヨモギ摘みを楽しむことだろう。
 059 2007年
2月
≪季節の移ろい≫
2月ともなると陽差しもいくらか暖かみが出てくるが川風はまだまだ寒い。昨年の6月初旬に花を咲かせ、8月には緑色の実がビッシリと付いていた河原のセンダンの木。1月から2月にかけてその実も輝く黄金色に変わっていた。鳥たちも目ざとく見つけて啄ばんでいる。2月も半ばを過ぎると全て食べつくされて枯れ木のようになってしまう。でも、春とともに新しい芽吹きがあり、また花を咲かせる。自然の営みに脱帽!
 058 2007年
1月
≪炬燵で熱燗の方がいいのに≫
好きなことには別な力が出るらしい。正月休みは絶好のチャンス。寒風が吹き、水温冷たく、魚も食欲が落ちて餌に見向きしなくなっている。家に居て暖かい部屋で道具を磨きながらテレビでも見てれば良いものを寒さの中に飛び出してくる。同じようなオジサン達で河辺は賑わっている。私も同類で、釣竿を出しウキを眺めながらシャッターを押す手が凍えている。
 057 2006年
12月
≪河原は一面の枯草色≫
冬の弱い日差しを受けて河原の草木はすっかり茶色一色。太陽の光も真上からではなく、日中も横から照らしている。散歩する人もウォーキングに精を出す人達もめっきり少なくなった。あれだけ元気だったセイタカアワダチソウも寒風に晒されてドライフラワー状態。年が明けて雪でも降れば寝てしまうだろう。 でも、風があると少し寒いが、川面が光り、空気は乾いていて気持ち良く、人も疎らでノンビリした散歩にはうってつけ。スズメの群れが野草の実を忙しそうに啄ばみ冬支度に余念がない。
 056 2006年
11月
≪紅色に染まる水面≫
秋も深まり、多摩川に隣接する公園でもカエデが紅色を濃くしている。紅葉は逆光で見上げると益々その色を増してくる。普段なら空の色を映している水面も赤味掛かって濁っているようだ。これから冬の木枯らしが吹き抜けて葉を散らすまで目を楽しませてくれる。今は空気も澄んで良い季節だ。
 055 2006年
10月
≪河原の未明≫
川魚は日の出前の方がよく釣れるといわれている。自分の経験ではそのような実感は無いけれど、釣会の集合は早朝。尤も早く場所を確保しないと良い所が無くなってしまうことも理由になっている。10月ともなると日が短くなっており、集合時間では未だ真っ暗。月も西の空で輝いている。吹く風は涼しさを通り越している。橋の上を通る車も未だ少ない。こんな苦労して冴えない釣果だったらどうしよう。
 054 2006年
9月
≪河原にも花が戻ってきた≫
蒸今年の夏は暑かった。梅雨が長引いたが、梅雨明けと同時に連日30℃を越す猛暑。やっと9月の秋風とともに朝夕の気温が下がってきて河原の植物もホッと一息し花を咲かせ始めた。多摩川二子橋河原広場でもフヨウが一斉に咲いて、緑一色の中に彩りを添えている。お腹の空いた昆虫達が忙しく蜜を求めて飛び交っている。夏の喧騒が終わり静かな河原が戻ってきた。
 053 2006年
8月
≪夏もピーク≫
蒸し暑い一日も終わろうとする夕暮れ。多摩川に隣接する多摩川台公園で一生懸命頑張っているアブラゼミ。羽化が完了するまで見届けたいと見守っていたが、辺りは暗くなってくるし、藪蚊の攻撃に降参してしまう。でも、透き通った目、淡い青の羽根、子供の頃の学習観察とは違った感激でした。これだけ頑張って本当に七日で地上生活を終わるのかナ。セミに負けぬよう明日から充実した時を過ごさねば。
 052 2006年
7月
≪子孫のために頑張る≫
梅雨も後半。河原の昆虫達も忙しくなってきた。子孫を残すために頑張らねば。雨の合間に少し太陽が顔を覗かせたら待ってましたとばかりにカップル成立。シオカラとムギワラのカップルは珍しい。トンボの世界の国際結婚かも。ムギワラトンボの方がメスらしい。この後、盛んに尻尾を水面に打ち付けて卵を産み付けていた。産卵している方は大変だが、見ている方はのどかな風景に暫し暑さを忘れた。どんな色の尻尾を持つ子供となるのだろう?
 051 2006年
6月
≪梅雨の晴れ間に輝く朱色≫
雨の季節でも晴れれば河原は爽やか。雑草が茂り放題の中で綺麗な朱色の実が新鮮に移る。クワの実だ。今年は豊作のようで女性が無心に摘んでは袋に入れている。クワの実ジャムを作るのだそうだ。一粒摘んで口に入れてみた、懐かしい子供の頃の思い出が甦って来た。自然の味だ。甘さ控えめでグミに似た味だった。気にしてみると多摩川河原にはあちこちに生えていて赤く実らせていた。人間が植えたのではなさそう。上流から種が運ばれてきたのだろう。自然はスゴイなぁ〜。
 050 2006年
5月
≪今、話題の連中≫
カラスではありません、カワウ(川鵜)です。最近、テレビや新聞を賑わしている連中です。アユやフナの稚魚を食べてしまったり、フン公害による自然破壊などで嫌われ者です。関東全体で一斉に追い立て作戦が行われたりしていますが、多摩川にも多くいます。大食漢です。カワウのお陰で魚が激減したともいわれています。自分の喉を通らないような大きな魚もくわえて水面に出てきます。魚が少なく釣れなくなって、このHPの「多摩川の釣」のコーナーも中断を余儀なくされてしまいました。
 049 2006年
4月
≪シーズンに向けて≫
行楽シーズンに向けて岸辺散策路の標識が新しくなった。国土交通省もそれなりに予算を注ぎ込んで整備を怠らない。葉が落ちて寒々しい木々にも若芽が出始め、足元の草も段々と緑を濃くしてきている。川の流れも暖かさを感じられるようになってきた。五月の連休にはこの標識を頼りにしながら家族連れで川辺は賑わうことだろう。
 048 2006年
3月
≪水面にハナモモ≫
多摩川に隣接する用水路に春が来た。昔の灌漑用水路が復元され良く手入れされた流れとなっている。水は湧水で川底まで透き通り、コイやフナが早春の陽射しを浴びてノンビリ泳いでいる。名残の灌漑用水車もクルクル廻り、満開のハナモモも水面に花びらを散らしている。幼な子を連れた親子が緋鯉を見ながら楽しそうに散歩している。春はいいなぁ〜!
 047 2006年
2月
≪急遽予定変更≫
東京地方に今年も雪がドカッと降った。10cm位は積もった。毎日が寒い。灯油の値上りがキツイ。多摩川河原も白銀の世界。練習予定日だった少年サッカーチームも雪遊びの魔力にはかなわない。ボールは持つがうわのそら。コーチの目を盗んで雪合戦。コーチも根負けして自由にさせていた。子供達には良い想い出ができたろう。冬を楽しもう!
 046 2006年
1月
≪神々しい富士≫
多摩川散策路の枯草色から目を少し上げると丹沢山塊の向こうに雪を冠ぶった真っ白な富士山を見ることが出来る。この季節ならではの楽しみだ。日本人と富士の山。チマチマとした浮世の悩みを忘れさせてくれる。今年は何か良いことがありそうな予感。
 045 2005年
12月
≪冬支度完了≫
暖冬といわれても12月に入ると吹く風も冷たさを増してくる。多摩川を見下ろす多摩川台公園のクロマツには全て害虫捕獲のワラの腹巻も取付けが終った。この腹巻を見ると冬が来たなぁと感じさせてくれる。弱々しくなった陽射しでも川面が光り、武蔵野の面影を残す公園内を家族連れが散歩を楽しんでいる。間もなく下草も枯葉色になってしまう。
 044 2005年
11月
≪晩秋≫
日中陽射しの中を散策するとまだ汗ばむことが多いが、朝晩はめっきり寒いと感じるようになってきた。河原のクコも冷たくなり始めた川の流れを見つめながら秋の陽射しを楽しんでいるように見える。透き通った赤い実は宝石のようだ。人間はこの実は滋養に良いといって食すが、何故か鳥達が啄ばんでいるところを見たことが無い。お陰で殺風景な枯草色の河原に彩りをつけてくれている。
 043 2005年
10月
≪実りの秋≫
あれだけ暑かった河原にも涼風が吹いてきた。子供達の虫取りも少なくなり、いやに静けさが感じられる。季節は巡って実りの秋。散策路に1本だけ生えているクヌギの木も可愛い実を付けた。川風に煽られて直ぐに落されてしまうが、まだ幾つかは必死にしがみついて秋の陽射しを楽しんでいる。この実達が地面に落ちて新しい芽生えとなってくれるとウレシイのだが。
 042 2005年
9月
≪天空高く≫
真夏の暑さも峠を越し、朝夕吹く風にも涼しさが感じられるようになってきて、空が一段と高くなってきた。河原の散策路ではキクイモの花が真っ盛り、路をふさぎ花のトンネルを潜るようなところもある。空の藍、水の青、砂利の白、草の緑、花の黄、これぞ河岸散策路。昆虫達も冬に備えて大忙しで飛び回り始めた。
 041 2005年
8月
≪夏草ビッシリ≫
梅雨が開けたら夏草が一気に繁ってきた。水辺に通じる小道もまるでケモノミチ。最近は魚が釣れなくなってきたので、釣人があまり通らず、腰ぐらいの背丈の草が我もの顔。釣をしていて、たまにヘビを見かけているので草をかき分け様子を見ながら注意して水辺に近づかなければならない。しかし、河原は河原、空が開けて川面を渡る風は心地良い。
 040 2005年
7月
≪クルミが豊作≫
梅雨の中休みに河原のクルミの木も精一杯太陽に挨拶している。今年は実の付きかたが多い。クルミが生えている所はどこもブッシュとなっているため、近づくにはチョット勇気もいる。ヘビが散歩していることがあるから。秋に向けて着実に実も大きくなっているが、今年も完熟前に心無い人達に叩き落とされてしまうと思うと少し寂しくなる。夏の炎天下の河原散策では木陰を提供してくれ、川風に涼みながら休憩すると生きかえる。
 039 2005年
6月
≪モモの実もスクスク≫
河原土手下の桃の木も、つい最近まで花が咲いていたと思ったら、気温の上昇とともにいつのまにかウブ毛に覆われた可愛い実となっていた。鳥のヒナが親鳥の羽根に隠れて顔を出しているように、葉陰に隠れ良く目をこらさないと気が付かない。このままカラスや悪戯っ子に見つからないで大きくなって欲しいと願う。
初夏の風を浴びて河原の散策に良いい季節になった。間もなく梅雨まで精一杯楽しもう。
 038 2005年
5月
≪五月晴れ≫
いよいよ5月、気温も上がり青空の下家族連れで賑わっている。最近は遠出をせず近くで目一杯楽しむことが若いファミリーのやり方か河原は子供達のハシャギ声で溢れている。多摩川も一段と水がキレイになってきて水に入って遊んでいる。流石に未だ泳ぐ人はいない。若いお父さんお母さんは焼肉でビールをグイグイあけている。この景色を見る限り世の中平和だ。
 037 2005年
4月
≪♪春がきた♪≫
まだ花冷えの日もあるが河原は緑のカーペットが敷かれ、花がいっせいに咲き出した。毎年のことだが、この季節になると心をウキウキさせられる。土手のサクラ・モモ・ナノハナ満開。犬を散歩させている人も思わず足を止めて見惚れている。これから五月のゴールデンウィークまでは雨も少なく散策には良い気候となる。
 036 2005年
3月
≪水辺にも早春≫
冬吹く風はまだまだ冷たい。川の水も冷たく魚は川底にしがみついているのか釣糸を垂らしても全然食い気なし。しかし、陽射しは確実に暖かくなり、川辺が枯葉色から少しずつ彩りを増してきている。ヒメオドリコソウも可憐なピンクの花をつけだした。この花が咲くと暖かさも増し、間もなくナノハナ、サクラの季節がやってくる。
 035 2005年
2月
≪春の足音≫
冬至を過ぎ、大寒も過ぎた。河原は北風が吹き抜けている。寒い、冷たい、風が痛い。しかし土手の斜面の日溜りには春の足音が確実に迫って来た。タンポポの花がチラホラ咲き出したが、まだ寒いのに驚いてロゼットからの茎を短くし、地面に張り付くように風を避けて咲いていた。もう少し暖かくなれば目一杯茎を伸ばし辺り一面を黄色で明るくしてくれるだろう。
 034 2005年
1月
≪冬は冬≫
暖冬といわれているが、冬は冬。雪が北風に弄ばれながら舞い落ち、気温も一気に下がってきた。北から飛来した水鳥たちも餌をとるのを忘れたかのように、ジィーと水面に浮かんでいるだけ。傘の柄とカメラを持つ両手が冷たさで痛くなってくる。春は名のみでなく、早く暖かくなって欲しい。日本には四季があることを実感。
 033 2004年
12月
≪冬が来た≫
12月に入り、河原も北風が通り抜けている。ススキもクズもすっかり枯れて茶色一色。それでも正月を迎えるまでは日差しも暖かく、枯草の中で風を除けて陽だまりに腰を下すとポカポカと心地良い。鳥たちが枯草の中でガサガサしながら落ちた種子を夢中で啄ばんでいる。のどかな河原だ。いずれここにも雪が舞うことだろう。
 032 2004年
11月
≪冬支度(?)≫
今年は台風直撃が多かった。多摩川も何回も増水し、川岸の木々も濁流に晒されてきた。上流から流れてきた枯草やゴミが木の幹を覆い尽くしている。まるで木々がオーバーコートや腹巻をしているようだ。きっと、この冬は寒さ知らずで過せるだろう。反面、虫たちの温床にならなければ良いが。
 031 2004年
10月
≪深まりゆく秋の芳香≫
二子玉川の中洲にある兵庫島、公園としても整備され、休日ともなると家族連れなどで賑わう。その一角を通ると秋の香りが漂う。キンモクセイだ。遠くでもその香りですぐ分かる、秋が来たことを。今年は特に花を多く付け、木の下ではむせかえる感じすらする。冬が来る前に精一杯河原を楽しもう。
 030 2004年
9月
≪季節は秋、天空高い≫
9月に入っても残暑はまだまだ厳しい。だが、自然界の時計は電池切れも起こさず、確実に回っている。多摩川の秋というと彼岸花は外せない。名残の夏草が緑一色、その中で彼方此方に鮮やかな赤が河原を彩ってくれる。空も一段と高くなってきて、吹く風も心地良くなってきた。これから暫らくは河岸散策が楽しみだ。今年はチョット野草の花が少なめだが。
 029 2004年
8月
≪夏も終ろうとしている≫
8月も後半に入ると流石に多摩川河原にも秋の気配が忍び寄ってきた。あれだけうるさく鳴いていたセミの声にも心無しか元気がない。遠くからヒグラシの声が大きくなった。日中は未だ残暑が厳しいが、夕方になるにつれて川風が涼しさを運んでくれる。日によっては寒いくらいだ。セミ達も残り少ない夏を精一杯生きている。
 028 2004年
7月
≪雨が降らない≫
あれだけ毎日の雨降りがうっとうしかったのに、7月に入って雨が降らない。河原の植物は悲鳴をあげている。集中豪雨で大きな被害を出している地方もあれば、こちら南関東では干上がっている。河原の草も枯れ始めて茶色となって、気温を別にすれば、まるで秋の河原の風景。日中も39.5℃を記録するなど連日の熱帯夜。夕立が待ち遠しい。
 027 2004年
6月
≪梅雨の中休み≫
さすがに6月、雨が多い。4、5月は多くの種類の花が咲き競っていた河原も、6月に入り毎日の雨空。植物も真夏の暑さに耐えられるよう、雨水の吸収に忙しく、花を咲かせることを一時中断している感じ。雨の合間をぬって射し込む太陽の光を目一杯受けて成育に余念がない。梅雨の中休みは、雨が大気の汚れを洗い流し、眩しい陽光は、植物にとっても人間にとっても貴重な時間だ。こんな日は溜まった洗濯物が良く乾くだろうな。
 026 2004年
5月
≪桜花がサクランボに変身≫
つい先日満開でピンク一色で楽しませてくれた桜の花が、気がついたら真っ赤な可愛いサクランボに変身していた。多摩川土手下の桜の木なので土手にあがると目の前に見ることが出来る。空の青、河原の黄緑、そして桜の葉の濃い緑色を背景にサクランボの赤が映える。河原散策の楽しさが倍化した。でも、このサクランボは子供の頃から食べた記憶が無い。食べて美味しいのかナ〜。
 025 2004年
5月
≪五月の空に野草が挨拶≫
5月に入り気温も一段と上がり、河原を散策しても川風が心地良く感じられるようになってきた。河原の草達も、やがて来る梅雨空を前に青空に向って精一杯背伸びして日光浴を楽しみ、葉を茂らせている。ついこの間までは川辺へ楽に近づけたが、草をかき分けながら足元を注意しながら行かねばならなくなった。
 024 2004年
4月
≪メダカも泳ぎ廻りだした≫
生活排水で汚れていた多摩川も今は昔話。川辺には花が咲き、水は透明度が戻ってきた。水際の浅瀬でメダカが春の陽を受けながら泳ぎまわる可愛い姿が見られる。
もう少し暖かさが増すと河原散策のついでに網を持ってメダカと戯れる子供達で賑わうことになる。
 023 2004年
3月
≪春の足音≫
2月も残りわずかとなり、河原の陽だまりに「ツクシ」が出はじめた。まだ周りは枯草が殆ど。春は確実に近づいて来ている。春の足音というがどんな音なのだろう。「ヒタヒタ」かな、それとも「ソヨソヨ」なんだろうか、もしかしたら「バタバタ」かもしれない。バタバタだったら偏平足だ。そんなことを考えながら釣をしたり、河原散策路を歩いたり。
 022 2004年
2月
《河原の春も近い》
多摩川の河原に吹く風はまだ冷たい。散策路を歩く人もまばら。でも、水辺の斜面の陽だまりに、枯草の隙間からオオイヌノフグリが顔を覗かせはじめた。春一番に咲く花だ。もうすぐタンポポ、シロツメグサ、ナノハナなど咲き出す春が来る。待ちどうしい。
 021 2004年
1月
《2004年暖かな三が日》
今年の正月は暖かかった。正月の河原はウォーキングを楽しむ年配者と犬を散歩させる若い女性の姿が多かった。子供はインドア娯楽に夢中なのか殆ど姿を見せない。でも若いパパママは子供を連れて凧上げに夢中。残念ながら穏か過ぎて風が少なく一苦労。子供は飽きて自分たちで遊び出していた。
 020 2003年
12月
《早い夕暮れ》
冬の日暮れは早い。太陽が隠れると一気に冷え込んでくる。川面を渡ってくる風にも棘があるように悴んだ手に突き刺さってくる。しかし、空気が乾いているせいか夕焼けがキレイだ。犬の散歩をさせている女性も釣をやっているオジサンも慌てて家路を急ぐ。間もなくオリオン座も見えてくるだろう。
 019 2003年
11月
《河原は秋色》
11月に入り、頬に当たる風も涼しいから冷たいと感じる。あれだけ生茂っていた夏草もその色を茶色に変化させた。河原の花も見当たらず、河原はすっかり秋色を濃くしてきた。水温が下がったこともあり、魚も動きが少なくなったのか、釣の餌に知らん振り。また、我慢の冬の気配漂う。
 018 2003年
10月
《小さい秋みつけた》
今年も秋が巡ってきた。梅雨の長雨、冷夏、いろいろあるが、お彼岸を過ぎて矢張り秋が来る。河原のアカトンボも我が物顔で草むら、水面を飛び交っている。冷夏といっても後半は暑かった。河原の熱気も治まり涼風が心地良い。日本には四季がある、メリハリのある自然が有る。感謝々々。
 017 2003年
9月
《パンパスグラス》
多摩川河岸散策路の中程にパンパスグラスが見事に穂を開いていた。根元から穂先まで4m以上あり、見上げる高さだ。太陽の光を受けて黄金色に輝く穂だけでも1m近くある。それが幾つか並んでいる様は眩しい限り。中南米のパンパスではこれが群生しているとのことで一度見てみたい。
 016 2003年
8月
《別天地への入口》
河原に洒落たエントランスがあった。緑に囲まれたアーチ。でもなかなか入りににくい。河原で生活しているブルーシートマンションの邸宅の入口だ。アーチを潜れば中庭が有り、夏でも川風が涼しく別天地。一番自然を愛し自然と向き合っている人達かもしれない。
 015 2003年
8月
《夏はチョウも忙しい》
うっとうしい梅雨も今年は8月に入ってから明けた。河原は強い陽さしであふれ、夏草も一気に茂り始めた。子供達も草をかき分けバッタを追いかけている。梅雨明け直ぐは花も少なく、チョウも風に揺られながらアカツメグサにしがみつき蜜を楽しんでいた。
 014 2003年
7月
《飛石注意!》
梅雨も終盤を迎え連日の雨に加え、気温も上がり、多摩川河岸は雑草が茂りたい放題。国土交通省も予算を組んで草刈に精を出している。お陰でサッパリとした散策路を歩くことができる。草刈機が小砂利を飛ばすこともあるので、珍しい看板の登場となった。普段はあまり見かけることが無い。
 013 2003年
6月
《梅雨に映えるアジサイ》
雨に濡れたアジサイの花は一段と美しい。多摩川台公園アジサイ園には7種類3000株を越すアジサイが今を盛りと咲いている。それぞれは色や形で競い合い、平日でも絵筆やカメラを持ったオジサン・オバサンたちをうっとりと魅了している。
 012 2003年
6月
《河原のクルミもスクスク》
可愛いクルミの実も元気に育っている。五月晴れで一気に育ち、梅雨を向かえてみずみずしくなり、真夏の太陽が降り注ぐまで栄養を十分吸収している。実のまわりは柔らかなウブ毛で覆われて如何にも幼子のようだ。これが秋には普通の動物もてこずる硬い実となる。
 011 2003年
5月
《河原は大賑わい》
待ちに待ったゴールデンウィーク。今年は飛び石連休だとか、SARS騒ぎで旅行を見合わせた人も多いためか河原は美味しそうな匂いが充満。 狂牛病問題も落ちついてきて若い家族連れやグループでの野外バーベキューに人気が集っていた。
五月の風に吹かれ屋外でビール片手の談笑は最高の贅沢ダ。
 010 2003年
4月
《魚も動き出した》
4月10日穏やかに晴れた一日。多摩川水温15℃。久し振りの釣行。風も少なく、春の日差しを浴びながら釣糸を垂らした。写真は体長42cmのマブナ。産卵をひかえお腹はパンパン。勿論この後放流。
 009 2003年
4月
《中洲の柳もすっかり新緑》
度重なる大水で横に倒れそうになりながらも、今年もヤナギが新芽をふいた。やっと早春を感じさせてくれ、人間だけでなく小鳥達にも憩いの場所を提供してくれた。これからが春本番ダ。
 008 2003年
3月
《桜のピンクと富士の白》
多摩川河原土手下の早咲きの桜は満開となった。しかし、吹く風は冷く手袋をしないと散歩もままならない。丹沢山塊越しに見る富士山は真っ白。今年の3月は本当に寒い。春は名のみダ。
 007 2003年
3月
《今年も多摩川から春が来た》
多摩川河原土手下に桜並木がある。そのうち何本かは早咲きで3月初めには咲き出す。今年は2月末に咲き出し河原をジョギングする人や散歩の人達も足を止めて目を細め満開になるのを楽しみにしている。
 006 2003年
2月
  《好きな事は止められない》
2月16日、雨の日曜日。気温9℃・水温10℃。水の中の方が暖かい。好きな事をやるのは生活とは別なパワーが出るらしい。でも釣果はイマイチ。おサカナとの引っ張りっこを期待してじっと我慢我慢。
 005 2003年
1月
  《春を待ちきれず》
寒真っ只中、日差しも弱く北風が冷たい。春を待ちきれない釣人が暖かい日を選んでは浮子を眺め出した。
004  2003年
1月
  《正月の景色》
正月の過し方も時代とともに変わってきている。少し前までは冬休みとなると子供達は河原での凧上げに興じたが、ファミコン・携帯電話の時代なのかその姿も減り河原の風景も変わった。
003  2002年
11月
《富士山も雪化粧》
多摩川河原から丹沢山塊越しに見える富士山も冬の色を濃くしている。河原のススキも枯れ始め、水鳥達も中洲に上がって日向ぼっこ。釣も来春まで我慢のシーズンとなった
002  2002年
10月
《台風21号の爪跡》
東京直撃で戦後最大と言われた台風は、河岸の柳の木も地上わずかなところで折れた、跡には濁流のゴミが絡みついて無残な姿を晒すこととなった
 001 2002年
9月
《丸子橋付近》
「たまちゃん」狂奏曲も終演して
静かな河岸に戻った。
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