三峡下り

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∞∞漢詩紀行∞∞

三峡を上る

                    李白

巫山晴天を夾(サシハサ)み

巴水(ハスイ)流れること茲(カク)のごとし

巴水忽(タチマ)ち尽くす可(ベ)きも

晴天に到る時無し

三朝黄牛を上り

三暮行くこと太(ハナハ)だ遅し

三朝又三暮

覚えず鬢(ビン)糸となる

 

※巴水…三峡付近を流れる長江の別称

/茲のごとし…巴水の巴の字のように折れ

まがって流れる

 

長江を遡る船の遅さを気の重い流罪の旅に

重ねて詠う。

            船が谷川を通り越す。↑

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夕日の三峡。

 

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三遊洞。

宜昌市の郊外の西陵山に位置し、伝えによると、唐の元和十四年(819年)白居易、白行簡と元稹3人がこの洞窟を遊覧したことがあり、これを前三遊と称した。さらに宋の嘉祐元年(1056年)蘇洵、蘇拭、蘇轍3人もこの洞窟を遊覧され、これを後に三遊と称した。

 

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