雲南で見かける水煙筒( 水タバコ)

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街角で水タバコを売る老人。

雲南では、大きな竹筒を使ってタバコを吸っている人をよく見かける。この竹筒は水

煙筒(シュイイエントン)と呼ばれる。

 

この水タバコは「雲南十八怪」の一つに数えられている。竹筒は高さ五、六十センチ

から一メートルほどのものまで、大小様々。下の方に長さ十センチほどの細い竹筒が

斜めに差し込まれていて、この先にタバコを詰める。竹筒の中には半分くらいまで水が

入っている。水がフィルターの役割を果たす仕組みである。

 

 水タバコに使うタバコの葉は「黄毛煙(ホアンマオイエン)」という変わったもの。細い

糸のようで、タバコの葉とは思えない形をしている。ただし実際には、手っ取り早く普通

の紙巻タバコのフィルターをちぎって使っている人も多い。

 

 水煙筒は筒に口を突っ込むようにピッタリと当てて、思い切り吸う。すると中の水が

ぶくぶくと音をたて、煙が水を通って出てくる。これでタバコはマイルドになると言われ

ている。だが、これは相当の肺活量が必要なため、結構疲れる。タバコの味も余り分

からない。普通の紙巻タバコをごく普通に吸った方が楽な気がしないでもない。もちろ

ん、そこは人の好みの問題である。

 

いずれにせよ、食堂には客が自由に使えるように水煙筒を置いてあるところも多い。

一度試してみるのも良い土産話になるだろう。