黄山
黄山は安徽省南部、東経118゜1’、北緯30゜1’にあり、中国第一の奇山である。山脈の
主体は東北―南西の方向へ伸びている。東は浙江省の天目山、西は江西省の盧山に連
なり、空を突き抜けて雲の上に出、延々百里も続き迫力が素晴らしく、黄河、揚子江、長
城と同様に有名で、中華民族の一つの象徴である。古来、この山の美しさは大詩人李白
などによってたたえられ、また明代の著名な地理学者であり、旅行家であった徐霞客は、
30年かけて中国の山河を遊歴した後、黄山についてこう言っている。『五岳(泰山、華山、
衡山、恒山、嵩山)より帰った者は、(そのすばらしさのために)普通の山など目に入らな
い。しかし、黄山より帰った者は、その五岳でさえも目に入らない』黄山は、なぜこのよう
に人々の称賛を集めているのだろうか? それは、この黄山が、奇松、奇岩、雲海、温泉と
いう『四絶(四奇)』を持っているからだ。実際、黄山へ行って、その岩や松の形のおもしろ
さを口にしない人はいないだろう。あるものは人の形に、あるものは動物に、そしてまた
あるものは物の形に見える。それらに自然の化粧師である雲が加わる。このすばらしさ
は見た者でなければわからない。幻想的な山水画の世界をめざし、黄山に登ろう。
先ずは雲上に浮かぶ神秘の黄山、中国山水美の世界に浸ってください。
流れている胡弓(二胡)の曲目は“燭影揺紅”です。
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世間仙境
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峰峯が群れ立つ
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雲煙の景色