古くから貿易港として栄えてきた杭州。蘇州とともに
地上の楽園といわれ、この地を訪れたマルコ・ポーロ
も「世界で最も華やかな土地」と讃えた。
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西湖。 杭州城の西側に位置していたため、宋代の初め頃よりこの名がある。朝夕、雨天晴天、春夏秋冬、日々刻々千変万化を繰り返す湖。いつ訪れても美しいことで知られる。また、細かくは外湖、裏湖、岳湖、西裏湖、小南湖の5湖に分けられる。宋代の詩人蘇東坡も春秋の美女西施にたとえ、「淡粧濃抹で相宣し(薄化粧、厚化粧とどんな姿でもすべて素晴らしい)」と漢詩にうたっている。 |
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遊覧船乗り場。 |
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西湖の美しさを詠んだ 宋の詩人蘇東坡の詩。 水光瀲艶として 晴れて方に好く、 山色空濛として 雨も亦奇なり。 西湖を把って西子に 比せんと欲すれば 淡粧濃抹 総べて相宣し。 |