ダビング
我が家にはルカやミミがちいさい頃から撮影したホームビデオがたくさんあります。
はじめの頃は、それをVHSにダビングして時々見たりしていたのですが、子どもが大きくなるに連れて、撮影したまんま、埋もれているのがほとんど。
さすがに今はホームビデオを撮影する機会もなくなりました。
でもルカはどういうわけか、昔のビデオを見るのがとても好きで、主に学校時代の運動会や文化祭のビデオを暇なときに一人で見て「なつかしいなー」と言ってました。
自分でVHSにダビングすることも覚えて、ビデオ鑑賞を楽しんでいたのですが・・・。
ところが今や主流はビデオではなくDVD。
ルカはお給料で買った自分専用のテレビ&DVDデッキを持っているので、今度はビデオをDVDにダビングしたいとのこと。
うーむ。取説を見ればできるはずですが、結構これがめんどくさいのです。
ルカパパに相談してあーだ、こーだやっていたのですが、何せちいさい頃からたまりにたまっているビデオのダビングは膨大な時間がかかります。
いちいちルカにつきあっているのにルカパパは限界を感じたのか?
「取説見ながらやるのって、俺がいてもいなくても同じだからさ、一人でやりなよ」と途中で投げ出されてしまいました。
「えー、ルカ一人でできるのかな〜?」と、DVDになってから全くついていけなくなった私は心配です。
でもルカは「あー、そうだね」と言って、一日中部屋にこもり一人でダビングをがんばりました。
そして、なんとか終了。
「ほらっ、ルカも一人でできるだろ?」とルカパパが勝ち誇ったように言っておりました。
そうなんだー。文章の理解力が意外にあるんだなー、それとも必要に迫られて火事場の馬鹿力が出たのか?
などと思いつつ、ダビングしたものを私に見せたいというので、ちょっと拝見。
きちんと、小学校・中学校・高校編の3枚に分けられており、とりあえず中学校編を拝見。
合唱コンクールや体育祭など、私が撮影したと思われる映像が出てきました。
「この頃って、頑張ってたよなー」とルカ。
当時は特殊学級に籍をおいていたものの、行事は通常級のクラスに混じってやるため、ルカのプレッシャーは大変なものだったのでしょう。
決してよい事ばかりではなかった学校生活。でも、、こうやってなつかしく思えるということは、きっと学校生活が楽しかったんだろうな〜と私もうれしくなりました。
「ねえ? そういえば高等養護の2年の時、卒業式に送辞を読んだビデオもダビングしたの?」と聞くと、
「あー、やったよ」とちょっと照れくさそうに言うルカ。
当時は、そんな目立つことをやるのは嫌で嫌でしょうがなく、うまく出来てみんなに誉められても決して喜ばなかったルカも、今となっては良い思い出に変わっているようで、私もほっとしました。
当日私はビデオ撮影しなかったので、後日先生に無理を言って学校で撮ったビデオをダビングして保存していたのでした。
いろいろな思い出が詰まったDVD。ルカの宝物となりそうです。
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