地図
先週、ルカは勤務先が平日お休みだったのを利用して、カウンセリングの先生に会いに行きました。
年に一度だけなので、具体的なお悩み相談をするのはなかなか難しいのですが、近況を報告しながら、その時感じたことなど先生に話して同意してもらえるだけでも、ルカにとっては貴重な一日のようです。
いつもは電車で行くのですが、今回はバイクで行ってみたいとのこと。
この頃はいろんなところにバイクで行けるようになったのですが、バイクでは初めていく場所でちょっと心配。
ルカも地図を見ながらどのルートがいいか考えたようです。
ルカパパにも助言してもらって、バイクの行きやすいルートを選んで決定。
ふと思ったのですが、ルカって地図が読めるんですね・・・いや、当然のことかもしれませんが、「地図の読めない○○」という本がかつて流行ったように、地図の読めない人っていますよね。
私も地図では納得していてもいざその場所にいくと、方向がわからなくなって手持ちの地図をひっくり返してみるタイプです(笑)。方向がわからないので、目標にしていたお店が急に変わったりすると大いにあわてます。
幸い、私の遺伝子はルカには受け継がれなかったようで、どこに行くにも事前に地図を見ていけば、不安はないようです。
地図を読むようになったきっかけはやはり電車の路線図に興味があったからだと思うのですが、そういえばまだルカが鉄オタだとわかる前、いや自閉症だとわかる前から地図は好きでした。
1歳を過ぎたあたりから、普通なら絵本を喜ぶ時期に、ルカは地図が大好きでよく見ていました。
高速道路の赤い線とか意味もなくなぞっていたり・・・。
とりあえずは、地図を見せていたら、その時間は他の物をイタズラしないので助かっていた思い出があります。
時々破かれて「しまった!」と思ったこともありますけどね。
当日はなんの問題もなく、バイクでいけたようでした。
帰りにカウンセリングの先生にもバイクを見ていていただいて、とてもうれしかったようです。
カウンセリングの先生の他にもこれまでルカと関わりのあった先生方にもお会いすることができ、いろいろ誉めて頂いて「俺ってそんなにすごいかな〜」と照れていました。
「鑑なんだって」とルカがいうので、
「えっ? 鏡? なんか服装とかまずいことあったの?」と、私はてっきり鏡をみた方がいいと先生からアドバイスを受けたのかと思って聞き返すと
「俺はセンターの鑑だねって言われたんだよ」とルカ。
ははあ〜。それは言い過ぎだと思いますが、ルカは「○○の鑑」という慣用句を知っていたんですねー。
言葉どおりに受け取ってあわてた私と、どっちが自閉症なのかわからないな〜と、笑ってしまいました。
前に戻る