律儀なルカ
今年は暖冬で春が来るのが早いと思っていたら、このところ天気が不安定で寒い日も多いですね。
今週末は、天気が良かったら友達の家までバイクで遠出を・・・と考えていたルカですが、あいにくの雨になり、バイクは諦めて電車での外出となりました。
バイクに乗って快適な季節は、もう少し先になりそうです。
友達との楽しい週末を終え、月曜日からはまた仕事の毎日です。
朝出かける時に、また一週間が始まってルカも大変だなーと思った私は(いや、自分が早起きするのが大変だという気持ちもあったのですが)、いつもは「いってらっしゃい」とだけ言うのに、「今週も頑張ってねー」と付け加えたら、ルカは、一度閉めかけた玄関のドアをまた開いて、「うん」と返事をして出かけていきました。
ほんとに律儀なヤツだなーと思い、朝から笑いがこみ上げるルカママなのでした。
朝起きると決まって「おはよう」と挨拶。
休日、私より早く起きたルカパパは、ルカに何か用事があったらしく、朝の挨拶も忘れて話しかけようとすると、
「あっ、ところで父さん "おはよう"」と言われて、苦笑しながら「おはよう」と返していたことがありました。
また、何かするときは必ず「○○します」「○○にいきます」と報告してからするようにと、ちいさい頃から言われていたルカは、いまもなお、その教えを忠実に守っています。
お風呂に入る時は「お風呂入ります」
寝るときは「そろそろ寝ます、おやすみなさい」
出かけるときは「じゃー、いってきまーす」と、一度言えば良い物を、何分も前から予告して、何度もいうことがあって、しつこさに少々疲れます。
職場でも報告がしつこくて周囲をイライラさせてないか、ちょっと心配です。
でも考えてみると、ルカはこの報告ができるようになってから、家庭でも学校でも、落ち着いてきたのではないかと思います。
自閉症の人は、コミュニケーションに障害があるわけで、何も教えないでいると、当然誰かに報告しなければいけないことも、黙って行動してしまって、今まで一緒にいたと思っていたのに、突然消えてしまって周囲がびっくりした・・・というようなことが多いようです。
報告する習慣をつけておけば、周囲の人も安心ですね。
また、何か別の行動に移る時に、報告することによって、次は自分は何をするのかが頭の中で整理されて、生活にもメリハリがついて、すっきり過ごせるようになるのではないかと思います。
学校生活においても、教室や学校内をうろうろしてしまうようになった場合も、この「報告」が習慣になっていると、周囲もわかりやすいし、「次○○をする」と言うことによって、本人も自分の行動が整理されていくと思います。
小学校低学年あたりから、この習慣をつけていくと、あとあと楽かなーと思いますので、まだの方は考えてみて下さい。
もともと律儀な自閉症の特徴とマッチして、うまく行く場合が多いと思います。
でも、こと細かくし過ぎると、はまりすぎて報告しないと前に進めなくなる弊害もありますので、何事もほどほどに・・・。
その加減が難しいところですね。
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