プチパニック
自閉症というと、パニックがつきものの印象がありますが、ルカも小さい頃はあったものの、この頃はパニックとは無縁な穏やかな日々を送っております。
動揺したとしても、自分である程度コントロールできるようになってきていたはずなのですが・・・。
先日、久々にちょっとしたパニック?になってしまいました。
事の発端は、我が家のパソコンのプリンタのインクがなくなりかけていたこと。
よそのは知らないのですが、我が家のプリンタは、インクが全部なくなるだいぶ前から
印刷時、!マークと共に「インクがなくなりそうです」という表示が出ます。
ちょうどルカ以外が全員外出していたとき、パソコンをやっていたルカは、印刷しようとしてその!マークを発見。
これは、インクを替えた方がいいなと自己判断し、まだ使い切っていないインクをはずして、新しいインクを取り付けたのでありました。
私とルカパパ、ミミが帰宅すると、得意そうに「インクがなくなりそうだったから補充したおいた」と、ルカ。
それを聞いた私たち3人は
「え〜! まだ"なくなりそうです"って出てから、だいぶ使えるんだよ。もったいないなー」と、ブーイングの嵐になってしまいました。
ルカにすれば気を利かしたつもりが、そんなブーイングをうけるなんて、予想しなかったことです。
「そんな〜、どうしよう〜」と明らかに動揺している様子。
あっ、ヤバイ!と思った私が「今度から気をつければいいよ」とフォローしても、時すでに遅し。
一人部屋にこもったルカ。部屋からはなんだから物騒な物音が・・・。
久しぶりの荒れ模様に、ルカパパもミミも
「ちょっと言い過ぎちゃったかなー」と、とても心配そうでした。
しばらくして部屋から出てきたルカは
「どうしよう。頭を叩いてしまった。腫れてないかなー」と、心配顔です。
もうその時はだいぶ落ち着いていて、頭を見ても異常はありませんでした。
「ルカ、わかっていると思うけど、頭はやめた方がいいよね〜。自分でも後で心配になるでしょ」と言うと
その時はまだ納得できない表情でした。
またしばらくして、
「俺って身勝手だなー。自分でやっておいて"ほらっ、こんなに苦しい思いをしたんだよ"って、わざわざ見せに来ているんようなもんだよね。前からそうだったけど、本当に自分が悪いと思ったら周囲の人に同情してもらいたいなんて思っちゃいけないよね」
と言うのでした。
まあ、そういうことです。
そんなに心配ならやらなきゃいいのに・・・と思うことは過去に何度もありました。
でも、そこに気づけたのは、進歩かな?
ホントは、そういう状況にならないようにすることが一番なんですけどね。
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