バイク〜その後
お盆に原付バイクの免許をとってから、休日になるといそいそとバイクの練習をしているルカです。
はじめは、ルカパパに見てもらって車どおりの少ない畑の周りを何周か回っていました。
あまりにも慎重なため、全然スピードがでなくて、「もっとスピード出さないと公道は無理だ」と、ルカパパからダメだしされてましたが、この頃はスピードも出せるようになってそろそろ公道にも出たいところです。
でも、やはり一人じゃ不安。
ルカパパに頼り切っているルカなのですが、なんせ我が家はバイクが一台しかないので、一緒について行くことができません。
「車でついてきて」とルカはいうのですが、バイクのスピードに合わせていたら車は走れませんのでそれも却下。
「ルカのバイクの後ろ走ってついてけば〜?」という、私のジョークにも渋い顔のルカパパです。
結局見通しの良いところを選んで、遠くから見守るということになりました。
そんなこんなで練習をしながら、ルカパパからのアドバイスを聞いて、なんとか一人でも少し遠くまで行けるようになりました。
でも、自閉症の方にとっては、やっぱり道路事情っていうのは、理不尽なことが多いですよね。
「停止線で止まったら、交差点の見通しが悪くて、どうしても停止線を無視して前に行かないと見えないけど、どうしたらいいだろう?」
「制限速度、どの程度のオーバーだったら、スピード違反でつかまらないのか?」
「バイクって右折の時はどうするの?・・・2車線の場合とか」
ぺーパーテストは合格だったのだから、そのとおりすればいい、というのが理にかなった考えですが、実際の道路事情はもっと複雑でケースバイケースのことが多いですよね。
そういうことにこだわって、混乱しないのかな〜とちょっと心配ですが、意外に「バイクに乗りたい」という気持ちが先行すると、そういうこだわりにも妥協できることが多いようです。前から思っていたのですが、自閉症の人のこだわりって結構都合良くできてるよな〜なんて思ってしまいます。
自分の苦手な場面だとこだわりも多くなるということも知られていますので、たぶんその辺が関係しているんでしょうね。
これからどんどんバイクでいける範囲も広がっていきそうな気配で、私も心配が一つ増えたような気もしますが、本人にとっては楽しみが増えてよかったなーと思います。
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