ラーメン博物館
先週末は、ルカの中学時代の同窓会でした。
当時の個別支援学級の先生が、中学の卒業生に連絡をとって下さり、年に一度みんなで会って近況を報告しあったりしています。
今年で3年目。
今回はラーメン博物館集合。私もルカと一緒に参加しました。
我が家では、ラーメンを外食するということはめったにしないので、とっても新鮮でした。
卒業生の皆さんは、まだ養護学校の高等部の方から、社会人5年目の方まで様々でした。
ルカ同様、毎年参加のA君は、今年から障害者枠で一般企業に就職し、昨年よりぐっと大人になった印象でした。
いつもこの同窓会に参加するとたくさんおしゃべりをしてくれるので、私も楽しませてもらってます。
具体的に障害名は聞いたことがないのですが、多分高機能自閉症あたりかな?と思われます。
実は、そのA君とルカは小学校時代から中学まで個別支援級で一緒に過ごしました。
初めて彼と会った時、とても人なつこい印象で、友達にも自分から積極的に話かけたりするお子さんでした。
なので、ルカと比べてコミュニケーション能力はあるが、字を読むことが苦手だったりするし、自閉症のお子さんではないよな〜と、ずーっと思っていのたです。
正直に言うと、彼に会うたびに「なんで私は、昔彼のことを自閉症じゃないと思いこんでいたんだろう?」と、自分の未熟さに恥ずかしい気持ちになったりするのです。
思いこみというのは実に怖いもので、私は彼が中学になるくらいまで、自閉症だと認識してませんでした。
彼を見ていると、自閉症という障害の概念がいかに誤解されやすいものか、考えさせられます。
自閉症というと、いつも一人で孤立しているイメージで、寡黙な感じ。でも字が読めたり計算ができる・・・という一般的な誤解があると思います。実際は、非常に人に話しかけるのが好きなお子さんもいるし、字を読むのが得意ではなかったり、また、よくいわれるこだわりも、小さいうちはあまり目立たないお子さんもいるのです。
それをわかっていたはずなのに、いったんこの子は違う、と思いこんでしまうとなかなかその思いこみから抜け出せなくなってしまうものなんですね。
小学校時代は恐らく、私と同じ誤解をしていた人が多く、もしかして、彼はルカ以上に苦労したんではないかな?と、思うことがあります。
自閉症の特性からくるものが、わがまま、性格が悪いととらえられてしまっていたことも多かったのではないでしょうか?
そう思うと、こうやって、同窓会に参加してほがらかに近況を話してくれるくれるようになって、ホントによかったなーと、とてもうれしくなりました。
毎年同窓会を楽しみにしているルカは、今回もとても楽しかったようで、帰りの時間はとても名残惜しそうでした。
私も、来年、また成長したみんなと是非お会いしたいなーと思っています。
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