契約更新
4月になりました。
ルカが社会人となって一年が過ぎました。
ルカの仕事は1年ごとの契約なので、契約更新の書類を見るまで少し心配でしたが、先日無事更新の書類を渡され、更新の手続きが済みました。
ルカは障害者雇用枠での雇用ですが、企業は軽度の障害者一人を雇用すると、一年間だけ障害者に支払っている賃金の1/3を国から助成金を支給されるという制度があります。
障害のある方は、仕事を覚える上でもなかなか障害のない人のようにスムーズにはいかないことがあります。
それ故に、雇用をためらう企業もありますので、一年間助成金を出して、障害者の雇用促進を図ろうという目的のもとに定められた制度のようです。(←特定求職者雇用開発助成金)(後日談・・・なんかまだ奨励金は続くようで、この件に関しては詳しくわかりませんm(_ _)m)
なので、ルカの場合これからはその助成金はないわけで、その分時給が下がったりしないのかな〜という一抹の不安がありました。
実は、3月に人事の人がルカのところに来て
「もうすぐ一年だね。頑張ったから多分大丈夫だよ」と言われたそうなのです。
「そう、よかったねー」とルカに言ってはみたものの、「多分」という言葉と何が大丈夫なのかがわからずルカに聞いてみると、
「それがさー、よく聞こえなかったんだよ」とのこと。
よくあることです。ルカの職場は工場なので機械の音が大きく、ルカは相手の言っていることが聞こえないとよく言っています。
まあ、もともと深い意味はない言葉だったのだとは思いますが・・・・・こんなこともあって、契約更新の書類がくるまで少し心配なのでした。
結果、今までと同様の雇用条件で働くことができるようで、一安心のルカなのでした。
まあ、正直なところ時給は上がらないのか?とか、欲を言えば切りがありませんが、ルカの場合は、そのような待遇の面よりも、毎日働き続けることができる環境なのかどうかということが大切です。
待遇の良いところを求めるあまり、無理をしてしまって、働く意欲がなくなったらそれこそ大変なことなので、無理をしないで、細く長く働いて欲しいなと思っています。
「そう言えば、一年前は、初日に風邪ひいちゃってさー。大変だったよね」とルカ。
そうでした。春先に熱を出すことなんてめったにないルカだったのに、熱が出てしまい、でも働き初めてすぐに休むのも気がひけて、無理をして頑張って仕事にいったのでした。
「また風邪ひかないように気をつけなくちゃ」そう言って、今朝も元気に出勤しました。
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