ものごころ
ルカと話していると、よく昔の思い出話になって、小さい頃の思い出話はどうしてもルカの数々の武勇伝になることが多いのです。
「俺ってそんなに悪い子だった?」と落ち込まれてしまうことも多いので、そんなときは
「ルカは物心がつくのが遅かったんだから仕方ないのよ。今はそんなことないものね」などと言っています。
なのでルカの中では「俺っていつ物心がついたんだろう?」という疑問があったようです。
ルカはアスペルガーと言っても、ごく小さい頃は「自閉症」という診断で知的な遅れも顕著にあったので、いわば成り上がり者?なわけなので、よく言われる記憶力のよさというのも大したことはなく、就学前のことはほとんど覚えていません。
そんなルカが先日「俺、物心が付いた時のこと思い出した!」というのです。
「コタツに潜って遊んでいて、コタツから抜け出た時に、"みんな俺は今生まれ変わったぞ〜"って思ったんだよ。多分その時から、記憶とかはっきりして来たんだと思うよ」というのです。
それは5歳頃のことだそうで、「そしてしばらくして、俺は○○幼稚園に通ったんだよね」というのです。
はい、確かにコタツがあったのは、きっと冬なんだろうから、ルカはその年の春、普通の幼稚園に通い始めたのです。
確かにその頃は、ちょっと会話が成立してきたかなーと思う時期でした。
でも、コタツ説には驚きました!
自分の小さい頃からの記憶っていつ頃から始まっているんだろう?と疑問に思う気持ちはよくわかります。
全くの蛇足の話ですが、実は私も、小さい頃の記憶ってあんまり自信がないのです。私は三番目に生まれてきた子供なので、親ももう三人目だと子育てもいい加減?だったらしく、思い出すのは一番目の子の話ばかり。私の小さい頃の話はめったに家族の話題にも上らなかったので、そのせいかな?と思っています。
一番目の姉は自分は記憶力が良くて小さい頃のこともよく覚えていると豪語しておりましたが、それは小さい頃から周囲がいろんなエピソードを話すから、記憶が強化されて、大きくなっても忘れずにいられたんではないかなーと。
まあ、ちょっとしたひがみも入りながらそう思うわけです(笑)
ちなみに「物心」って正確にはどんな意味なんだろ?と電子辞書で調べたら
「世情や人情がわかる心」だそうです。そ、そんな〜! 私は「ある程度、事の善悪がわかる心」くらいに思っていたのですが。
じゃあ、ルカの5歳説はもちろん却下、私自身も未だに物心なんてついてないのかもしれません!、
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