・近況報告272

おふくろの味

夕食時、突然ルカが「ねえ、"おふくろの味"っていうけどさ、それどういう意味?」 と聞いてきました。
「各家庭で料理の味付けっていろいろ違うでしょ。小さい頃から自分のお母さんが作ってくれた食べ慣れている料理を言うんだよ」と答えました。
ルカも納得したようだったので 「ルカのおふくろの味って何かな?」と、私はちょっぴりわくわくしながら聞いて見ました。
毎日家族の食事を作っている私としては、どう答えてくるのか、興味津々です。
そしたらルカは、ちょっと考えてこう答えたのです。
「ラーメンかな?」
「へっ???」私の驚きがそうとうなものだったのは、皆さんも想像がつくことだと思います。
だって、ラーメンって・・・・・。インスタントだよね? 確かに日曜日のお昼とか、私が手抜きをしたくてインスタントラーメンに適当に具をのせて作ってはいるけど・・・。
しばらく絶句の後 「それって、おふくろの味って言わないと思うよ。インスタントだから、誰が作っても同じ味だと思うし」と言うと、
私の不機嫌な顔にルカはヒビリ、 「えっ? わかんないよ〜。だってお母さんが作ってるんでしょ? 俺って味音痴だからさー」と言い、しまいには 「もうこの話はおしまいサンバ!」と言って、勝手に話を打ち切ったのでありました。
結局その後「おふくろの味」の補足説明を試みたのですが、ルカはなぜラーメンだとお母さんが機嫌が悪いのか、わからなかったようでした。

まあ、ルカに限らずルカパパも、料理にはあんまり興味がなく、多少の好き嫌いはあるものの、何を作っても「おいしい」と言ってくれるので、私としては助かっている部分もあり、いつもほとんど残さず食べてくれて嬉しくもあるのです。
もともと、私もグルメじゃないので、正直食べ物にごちゃごちゃうんちくをたれる人は苦手です。
でも・・・一応私は今専業主婦なわけで、それなりに毎日いろいろ考えて食事を作っているつもりなのですが、彼にとってお母さんの料理で思いつくものがラーメンだなんて、やっぱりショックです。

その夜、遅く帰ってきたルカパパが一人で食事をしているのを見て「美味しい?」と聞くと、「美味しい」と当然のように答えておりましたが・・・。
ルカ同様、味音痴なのかもしれないな〜と、どうしても気持ちがネガティブになっていくルカママなのでした。

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