お年玉
早いもので、年が明けたと思ったら七草がゆの日も成人式も、あっという間に過ぎてしまいましたね。
我が家も、みんな冬休みが終わって、通常の生活に戻りました。
さて、お正月と言えばお年玉。ルカも高校まではとても楽しみにしていました。
それがそのまま向こう一年分の電車の旅の資金になるわけですから。
でも、今年は自分でお金を稼げるようになったので、そんな楽しみもありません。
それどころか、「もらったらどうしよ〜」という、心配までしていました。
なぜかというと、彼は自分のことを学生ではなく社会人だという意識がとっても強いので、社会人なのにお年玉やお小遣いをもらうことは、おかしなことなのです。
でも、夏休みに私の実家に帰省したりすると、「でも、まだ未成年だし、ミミちゃんだけにあげるのも・・・」なんて理由でついついもらってしまったことを、彼は未だに後悔しているのでした。
「一回は断っても、それ以上断るとかえって失礼になるから、もらった方がいいよ」と、私は言うのですが、彼の心の中にはしっくりいかないものがあるようです。
お正月はどんなことになるかな〜と心配していたら、私の親戚もルカパパの親戚もそんな彼の気持ちをわかってくれたようで、「ルカ君は、お年玉をやるとかえってプライドが傷つくかもしれないから」と、はじめからお年玉を用意しないでいてくれたようです。
長年のルカとのつきあいで、ルカのことをよくわかってもらえるようになったなーと実感する出来事でした。
まあー、せっかくお年玉をあげるのに、ルカにとーっても困った顔をされたんじゃ、あげた方も気分が悪い、というのが、本音かもしれませんけどね(笑)
ただ、おばあちゃんだけは、そんなことはおかまいなしで、いつものようにルカとミミにたくさんお年玉をあげていました。それはそれで、おばあちゃんの楽しみでもあるので、ルカもそんなには気にしていなかったようです。
「今年はみんなからもらわなくてよかったよー」とルカ。
欲がないというかなんというか・・・。(あー、なんなら私がもらいたい・・・)今は、親元で生活していて、お金の不自由がないので、そんなふうに思えるのでしょうか?
いや、ルカの言っていることはきわめて合理的で、成人を過ぎてもお年玉がもらえる日本の風習がおかしいのかもしれませんね。
前に戻る