・近況報告259

笑顔

今日はルカの給料日。私の給料日でもないのにうきうきしてしまいます。
明細書は昨日もらってあるので、確認すると、有給休暇もしっかり印刷されていて、取得の仕方や残有給の数え方等の説明もあり、ルカと一緒に読みました。そして、今月の金額・・・「あれっ? 思ったより少ない!」とルカ。よく見るともう一枚紙切れが入っていて、それは厚生年金の金額改正のお知らせでした。早い話が勤務時間も多かったけど、引かれる額も多くなったというわけです。
「でもこれは俺が年をとったら返ってくるんだよね」とルカ。「そうだね」と言いつつ、ルカが年をとった時って年金ってどうなっているんだろ? と不安に思ってしまいます。子供がいるとつくづく未来もずーっと幸せな世の中でありますように!と願わずにはいられませんね。

今朝も張り切って仕事にいったルカ。
でもときどき朝に「あー、まだ○曜日だ」とか、特に月曜日は「今週も始まったなー」とちょっぴり憂鬱なときもあります。
そのつらさは十分わかりますが、私にできることといったらせいぜい、朝ご飯をつくって元気に彼を送り出すだけです。
なので、朝はいつも玄関のところで「いってらっしゃーい!」と元気よく手を振ってあげることにしています。 するとルカはいつもの母とのテンションの違いにいまだにとまどいながら、「いってきまーす」と私につられて手を振って、笑顔を作って出かけていきます。
18歳の男がお母さんにつられて笑う仕草がどことなくぎこちなくて、玄関のドアを閉めると、私はいつもププッと笑ってしまうのです。

そして、それと同じ笑顔をついこの間見ることができて、私はおおいに感激したのでした。
それは先週末。久々にルカが高校時代の友達を我が家に連れてきました。
友達が遊んでいる間に、私はお買い物に。買い物から帰ってくると飲みかけの缶ジュースがあったので
「だれのかな〜?」と聞くと、一人のお友達があわてて「あっ僕です。すみません。これどこに捨てるんですか?」聞いてきます。
「あっ、もう残ってなかったんだー。ごめん。残っていると思ってたから。残ってないなら私が捨てておくね」と 私がよそ行きの笑顔を作ると、その子も緊張した顔から一転して、にこ〜っと笑ったのです。
その顔が毎朝のルカの顔とそっくりなのでした。
・・・・・いや、それはもしかして私の顔なのかな?と気づきました。
ルカの仲間達って相手の顔色をよく見ているんですよね。そしてつられて同じ顔をしてしまうあたり、これは自閉症の特徴と言われるオウム返しがバージョンアップするとこうなるのかな?と思ったのでした。

ちなみにそのお友達はルカより一つ下なので、今週から企業実習に行って、いよいよ就職活動本番を迎えます。
○○君、どこに入るのかな〜と、自分のことのように友達を心配しているルカです。

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