披露宴
先週、話題にしたスーツを着て、ルカは家族と共に披露宴に出席しました。
披露宴と言っても本格的なものではなく、親戚だけが集まってこじんまりとお祝いするだけなのですが、それでも双方の親戚同士初顔合わせということで、ちょっと緊張します。
でも、その方がいいかも、と密かに思う私。ルカは初対面の人とは緊張してお話が出来ないので、ボロもあんまりでないかなーと思ったわけです。
行く前には、大体の時間の流れを説明し、今日は極力自分から話すのは慎むこと、聞かれたことだけに答えれば良いことを話し、会場に向かいました。
結果ちょっと落ち着かず、私やルカパパを見るとおしゃべりしてまうところがありましたが、彼がアスペだと考えれば、初めての場所で待ち時間がとっても長かった割にはそんなに目立った行動もなく、よくやっていたと思います。
ただ一つ気になったのは・・・
いろんな料理が運ばれてくるたびにこれはなんだろ?と、とても気になるらしく、来た早々に手を出してお椀のふたを開けたり・・・しまいには自分のところに来るのを待てなくて、隣のルカパパのお椀のふたを開けて、係りの人に「それはお隣りの方のでございますから、少々お待ち下さい」と言われてしまったこと。
なのにルカは、「しまった」と言うどころか、「いや、父さんのだってわかっていたんだけど、何が入っているのか気になっただけなんだけど」と、恥ずかしいという気持ちにはならなかったようです。
うーん、そうだ、ここが難しいのかもしれない。
ルカにしてみれば自分の親のものだから、家と同様気軽にふたを開けただけなのですが、係りの人はそんな人間関係は知らないわけだし、こういうちょっと改まった席では、料理がきても少しもったいぶってゆっりく手をつけた方がかっこいいよ、なんてことは、微妙でわかりにくいことこの上なかっただろうと思います。
また、大皿に鯛と伊勢エビが盛りつけて出された時には、ルカが「えー、伊勢エビだって!」と歓喜の声を上げるので、私があわてて「ルカ、自分だけ多くとっちゃだめよ。みんなで食べるんだから」と耳打ちしたので、事なきを得たわけですが、黙っていたら一人で全部自分の皿に盛りつけてしまいそうな勢いでした。
「俺ってせっかちだからさ」とルカは言っていましたし、一言で言えば落ち着きがない、ということになりますが、その裏側に微妙なところで一般常識と違った認識を持っているルカを見たような気がしました。
まっ、今回は家族と一緒だったので、緊張も今一つでそういうお気楽な行動ができたのかもしれません。
さて、私はと言えば、何年ぶりかではいたロングスカート、ウエストが入るかどうかとっても心配だったわけですが、どうにか入ったものの、かなり無理してはいていたため、食事中に無理に止めているボタンがはずれては大変!と、今ひとつ料理を堪能できなかったのがとっても心残りなのでした(笑)
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