・近況報告255

エンジョイ!

ルカの職場は基本的に週休二日制なのですが、秋はどういうわけか土曜日が出勤日だったり、祝日も出勤日だったりで、ルカパパが二度の三連休をしているときも、ルカはせっせと仕事をしておりました。
さすがに少々お疲れ気味のルカ。更に季節の変わり目も影響して、少し体調を崩しながらも風邪薬や胃薬を飲んで何とか乗り切ったもようです。
職場では仕事が忙しいだけあって、新しいパートの方が入ったりしています。ルカは一応先輩になるわけで、「新しい人に教えて上げてね」と言われたそうで、それはルカにとってはもっとも苦手とするところなので・・・。
とてもビビリながら、何も言えずに一緒に仕事していたら、それを見て新しい方はやり方を覚えられたそうで、ほっとしたルカなのでありました。まあ、そんなもんでしょう(笑)


さて、そんなルカが今月とても楽しみにしていたのが、母校の文化祭。
彼の頭の中にはなぜか「エンジョイ」という言葉がブームのようで、「エンジョイしてくるよ!」と当日早々と出かけたのでした。

そして、私も同窓会主催のやきそばづくりに駆り出され、朝早くから出かけました。
適当にやって帰りたい・・・等と思っていた私。
現場に行ってもやることがわからずしばらくぼーっとしていると、先輩のお母様から「やり方覚えて来年は次の人に教えられるようにして下さい」と言われ、鉄板の用意、焼き方、盛りつけ等々、いろんなしきたりを伝授される羽目に・・・ってことは、私、来年もやるってことなのね・・・。
ルカが在校中もずーっとPTA主催のバザー等をやって、卒業後もこれかよ〜の気分なのでした。
たかが焼きそばを作ると言っても、やり方が決まっていて、周りからあーだこーだ言われながら作っていると、気分は新米のパートのオバサン。ルカもこうやって日々苦労してるんだろうな〜と思ってしまいました。
保護者だけでなく、卒業生もたくさん来ており、そもそもこの焼きそばのお店は、卒業生の中に毎年楽しみにしている方々がいるので、やめられない状況にあるのです。
ちなみにルカは24期生(養護学校24回目の卒業生)ですが、古い方だと7期生の方とか(当然立派に大人の方です)がいて、毎年焼きそば作りを楽しみにしているのでした。なので、手際もよくプロ並みです。ソースの混ぜ方とか、こだわりがあって、一緒に作っていて結構楽しめました。つくづく、伝統のある学校なのね〜と感じました。
社会に出てもこうやって母校に戻って楽しめることがあるっていうのは、とてもいいことですね。

肝心のルカは、卒業してまで売り子になるのはイヤだということで(もともと調理も売り子も興味ないので)、焼きそば作りには参加せず、いろんな店を客として回って楽しんだようでした。
あいにく、いつもの友達は寝坊?したのか、なかなか現れてくれず、一人で回っていることが多かったようですが、一人でも楽しめるのがアスペの得意技のようで、彼はさほど気にしていないようでした。
「今日は、すんごーくエンジョイできたよ!」と、家に戻ってもその余韻で上機嫌なルカ。
そうですよね。在校していた時は出店する立場で、苦手な接客をしぶしぶやりながら、卒業後客として文化祭に参加することを夢見ていたわけですから。

一方、ずーっと焼きそばを焼いてくたくたの母は、いつもより早く布団に入り、朝まで熟睡でした!

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