地震!
お盆は毎年恒例で私の実家に帰った我が家。
今年は、ルカパパとルカの夏休みがダブっている日が4日しかなかったので、短い帰省となりました。
ルカパパの運転で車での移動だったのですが、帰りはルカが次の日から仕事のため、車だとラッシュに巻き込まれて家に着くのが遅くなる可能性もあったので、ルカだけ新幹線で帰ることになりました。
帰る日は16日の午前。私の実家は東北の最近大きな地震があったところ。
そうなんです。その地震に私たちは遭遇してしまったのでした。
その日はルカを新幹線のホームまで送って行き、私たちより先に家に戻るであろうルカに「家に着いたら冷房入れる前に窓明けて換気してね〜。」などと頼んで別れたのでありました。それが10時30分頃。
そして残りの3人は車で東北自動車道へ。
心配していたラッシュもまだ始まってなく、私はルカパパの運転する車の助手席で居眠りをしていたのでありました。
「そろそろどこかで休憩しようか。昼はどうする?」とルカパパの問いかけに半分夢の中の私は「そうだね〜」などと曖昧に返事をしていると、なんか車の様子が変です。
高速を走っているのに、でこぼこ道を走っているような揺れを感じました。
道路標識を見ると大きく横に揺れているので「地震だよ」と私が言い、ルカパパは速度を落として運転していました。
まもなくラジオで「震度6弱の地震」というではありませんか。
しかも私たちは、震源地にかなり近い所にいたようです。
「そんなに大きいなんて思わなかったね、ルカ大丈夫かなー、でも新幹線はもうとっくに震源地は過ぎているから大丈夫だね」などと話していると、地震の影響か高速道路も渋滞してきました。ルカパパがトイレに行きたいというので、次のパーキングポイントを探していると、ルカからメール。
「緊急事態発生」という題名で、新幹線が止まってしまったということ。
地震で新幹線が止まったというのは、確かに緊急事態です。ルカ、動揺してないかなーと思いつつ「大丈夫、すぐ動くから。待ってるしかないよ」と返信。メールを送信したつもりでもなかなか送信終了の表示がされません。
「地震のときはケータイもつながりにくいから、このメール、すぐ届かないかも」という悪い予感があたり、
15分位過ぎた頃、ルカから今度は電話がかかってきました。
「ねえ、メール送ったんだけど。新幹線まだ動かないんだけど」と少し動揺している様子。
「メールは地震の時につながりにくくなるでしょ。メール貰って返信したけどまだなんだね、そのうち届くから。>あとは待つしかないよ」と相変わらず私の無責任な返事にも
「うん、そうだよね。冷房は効いているから」とルカは少し安心した様子で電話が切れました。
いま考えるとよく、ケータイが通じたものだ思います。私のケータイはドコモで発信しようとするとすぐに「しばらくお待ち下さい」の表示がでてこちらからはかけられない状態だったのですが、ルカのケータイはツーカーだったせいか、幸いルカからのメールは受信する事ができました。
さてさて、その後高速道路は一時閉鎖ということで、私たちは仕方なく一般道へ。そこで昼食をとったのですが、大きな地震があった割には皆さん、何事もなかったかのようでした。お店の皿が壊れた様子もなかったし。
私の実家は地震多発地帯ですが、大都市に比べて、よほどのことがない限り大きな被害はでないのです。
怖いことは怖いのですが、こちら程大騒ぎはしないのです。
それから一時間足らずで高速道路の方は通常どおりになって、私たちはいつもよりも時間がかかったものの無事Y市に戻れたのでありました。
問題はルカです。ラジオからの情報によると新幹線は全く機能してない様子。
幸いルカの乗っていた新幹線は地震が起きた時はすでに震源地から離れていたので、地震直後30分余り止まった後は休み休み運転はしていたそうですが、ついに宇都宮で「ここから先は当分発車できない」と車内アナウンスが流れ、ルカはそこからは在来線を乗り継いでY市にもどったそうです。
それでも車の私たちよりはだいぶ早く自宅に戻れ、私たちがつくまでにお風呂の掃除や夕飯のお米まで炊いていてくれました!
ルカが電車好きでよかったとつくづく思いました。
新幹線は地震発生の時は停電となり、いつ発車するかわからない状況に陥っていたわけです。
家族と離れていきなり大きな地震に遭ったにも関わらず、ルカが冷静に行動できたのは、自分がもっとも得意とする鉄道での出来事だったからだと思います。
災害というのはほんとに時を選ばないんだなーと実感してしまいました。
ルカかからはケータイのメールで「いま新幹線が動いた」「東京に着いた」と逐一連絡が入り、おかげで私たちもあまり心配しないでいられました。
ちなみに、ルカの乗った一本あとの新幹線は、新聞にも大きく載ってましたが、駅の手前で立ち往生となり、乗車していた方々は線路を歩いて駅に向かったようです。ルカがその新幹線に乗っていたらと思うとゾッとします。
その新幹線に乗っていた方々、今回被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。
ということで、今回の帰省は忘れられない帰省となりました。
そうそう、ルカと別れる時「家に戻ったらクーラー付けないで換気してね」と私は言ったのですが 「もしや、ずーっとクーラー付けないで換気しているのでは?」と気になった私。
ケータイから「ちょっと換気したら、窓締めてクーラーつけていいのよ」と、連絡すると、案の定、彼は母親の言いつけどおりクーラーも付けないでずっと窓を開けていたようで、「なーんだ」という言葉を残しそれからクーラーを付けて私たちの帰りを待ったようでした。
不測の事態でも冷静に行動できた頼もしいルカと、相変わらず律儀に言われた通りの行動をするルカと、両面があってなんだか笑っちゃいます。
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