社会人としての自覚
ルカは、先週実習がめでたく終わり、一週間の春休みに突入しました。
日曜日は友達と遊び、今日は電車の旅に出かけていきました。天気予報は晴れだったのに、晴れたり曇ったりで少し残念です。
さて、いよいよ来週から社会人としてのスタートです。
通勤定期も買わなくてはなりません。
さてその定期。この間ルカと一緒に電車に乗った時に、ふと定期入れをみたら、かなり古くなっていました。というか、100均の定期入れだったことを思い出し、これじゃーすぐいたむよな〜と苦笑したのでありました。
就職祝いもかねて、新しい定期入れを買ってあげよう! とルカに提案。ついでに銀行のキャッシュカード等をいれるカードケースも新しく・・・そういえばキーホルダーってルカは持ってなかったなー、家の鍵はなくさないようにヒモを付けているだけだし、社会人になるんだからそれじゃー格好悪いよね〜と、ルカパパと私で話していると
「あ、あのさー、オレってほらっ、変化に弱いじゃない? 今使っているの、まだまだ使えるし・・・ 別にいいよ」とルカ。
それを聞いたルカパパが
「お前、今までの学生気分とは違うんだから、持ち物もあまりみすぼらしいモノを持たない方がいいよ。社会人としての自覚を持って貰わないとなー」と言ったのです。
それを聞いたルカは、とても動揺し
「えっ、社会人としての自覚がないって、このオレが?」と憤慨。
「まあ、まあ、そういえば、ルカは急に使い慣れたものじゃないと不安になるんだよね」と、ここは社会人として自覚の話は置いといて、話をモトに戻しました。
「うん、そうなんだよ〜」とルカも少し落ち着いてきた様子。
結局、いっぺんにいろいろ新しくすると、ルカが不安になるということで、とりあえず定期入れだけは新しいものを買うことにしました。
「ところで、さっきの社会人としての自覚の話なんだけど」とルカ。
「オレはさ、会社入って一生懸命仕事やろうと思っているよ。定期入れが古いからって社会人の自覚がないってさ・・・・定期入れで社会人の自覚なんてわからないでしょ?」と反論。
「そうだよね、ルカは真面目にやろうと思っているんだから、自覚はあるんだよね。わかった、わかった」と私が答えると安心したようでした。
まあ、このことについてはいろいろ異論はあって、ルカパパが言いたかったこともわかるのですが、ここはルカの主張を全面的に受け入れることにしました。
そうですよね〜、人が何を持っていようが、それで人を測ることなんてできない、それはルカの言う通り。でも、私たちってついつい、持ち物や服装で判断してしまうことがありますね。
服装と言えば、学校を卒業して変わったことが一つありました。
それは、靴下。
校則違反を気にして、中学から真っ白い靴下しかはかなかったルカ(ワンポイントも不可です)。
ついに、カラーの靴下をはいてくれるようになりました!
「オレってさー、なんで今までこんなことにこだわっていたんだろうね。高校のときなんて、みんないろんな靴下はいてたのにさ〜」とルカ。
これからは、制服ではなく私服ということで、ルカの服装にももしかして変化が現れるのか? 楽しみでもあり、心配でもあります。
前に戻る