・近況報告217

感謝

風邪が流行っているようですね。
ルカも珍しく流行にのりまして、今日は風邪で学校を休んでしまいました。
今週は卒業遠足があるので、なとかその時までには元気になってもらいたいものです。
普段から健康には気をつかい、毎日うがい、手洗いをかかさず、早寝早起きで規則正しい生活を送っているルカ。それでもウィルスには勝てないんですね。
「今日治る? 明日治る?」としつこく聞かれて私も少々疲れています。


さて、そんなルカのこの頃の口癖。
ルカパパが帰ってくると
「お父さん、仕事ご苦労様。俺たちがこうやって暮らして行けるのはさ、お父さんが働いてお金を稼いでくれるからなんだよね。ほんとにありがとう!」
夕ご飯を食べていると
「あー、美味しい豚のショウガ焼きだなー。こうやって美味しいものを食べられるのも、お父さんが働いて、お母さんが料理してくれるからなんだよね」
・・・・・・・・・。
あまりにも、ストレートなホメ言葉に、会社帰りのお父さんは「い、いいえ、どういたしまして」とそっけなく、私は「やだー、豚のショウガ焼きで感激されるなんて、安くすんでよかったわ」などと、笑ってしまいます。
こんなに素直に両親を誉めてくれる子供ってなかなか珍しい。
ほんとは、感涙にむせんだ方がいいのかもしれませんが、別にルカはそんな反応を期待して言っているわけではないのです。
ルカには人を誉めようとか感謝の気持ちを表そうなんて気持ちはさらさらなく、自分が感じた事実をありのままに言っているだけなのです。
アスペのお子さんが、感じたことをそのまま口にするということはよくあることで、それは大抵、他人の欠点をズケズケいってしまうとか、困ったこととして捉えられる場合が多いのですが、プラスに働く場合もあるんだなーと思ったのでした。

どうして、最近のルカがこんなことを思うかと言えば、高校卒業を控え、自分で働いて自立した生活を送ることを意識して見たとき、今まで自分でやっていたと思うことでも、実は他人にやってもらっていたことだったのだということが、わかってきたのではないかと思います。
「あー、どうしよう。こんな風に楽できるのも後少しだよね」と神妙に言うルカ。
どうやら、ルカの中では就職したらすぐに一人暮らしをして・・・という気持ちがあるようです。
まだまだ、残念な事ではありますが、君が望んでいる一人暮らしはもう少し先になると思われますが・・・希望だけは聞いておいてあげましょう(笑)

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