・近況報告194

実習3週目

ルカの実習は順調にいってます。
相変わらず、お客さまに声をかけられてしまうのが本人にとってはイヤなことのようですが、それをのぞけば気に入ったお仕事のようです。

ハプニングと言えば、交通事故で道路が渋滞して、会社に遅刻してしまったこと。
しかも二日間続けて・・・(一つは新聞の県内版に載るくらいの大きな事故でした)
ルカの実習先は、途中まで電車でいって、駅からバスで20分もかかる所なので、渋滞に巻き込まれたらバスが大幅に遅れる可能性大のところ。
なので、かなり余裕をもって家を出ていますが、あんまり早く実習先についてしまうのも、これまた問題です。
ルカが早く着くと、ルカに仕事を教えてくれる人も、早くから教えないと行けないので・・・。
私も経験ありなのですが、パートやアルバイトをたくさん雇用している職場では、自分だけ早く出勤して仕事を始めたりすると、周りがやりにくい・・・とひんしゅくを買うこともありますね。

学校では、やむを得ず遅刻するときは、遅刻するとわかった時点で実習先に電話をすること、と言われています。
実をいうとルカは、これがあまり納得いかなかったのです。
「俺は遅刻しない」と豪語していたもので・・・。豪語するにはワケがあって、実はルカは電話が苦手なのです。
それに、以前は携帯電話を持っていなかったので、公衆電話を探す手間もありました。

しかーし! 今回は携帯電話があります。
実習が始まった頃「そうだ、念のため実習先の電話番号を登録しておこう」とルカ。
ほっほ〜。ルカにしては気が利くなーと思っていたのですが、今回の二日間のバスの遅れには、このことがとても役に立ちました。

二日間とも、バスの中から携帯電話で実習先に「遅れます」と事前に連絡を入れられたとのこと。
上司の方もわかっていたようで、遅刻扱いにはならないようでした。
そうなんだー。ここで、私はまたまた感嘆の声。
だって、そもそもルカが携帯電話を持たなかったのって、電車やバスで携帯を使用する人のマナー違反を許せなかったからなのです。
それを、緊急事態とはいえ、自らマナー違反をすることは、ルカにとってはとてもイヤなことだったはず。
「俺さ〜、バスから電話しちゃったよ。悪いことしたよね」とルカ。
「そういうときは仕方ないよ。特別な場合なんだから」と言うと、渋々納得のルカでした。

そして、もう一つ驚きは、二日目の渋滞の時。
いったん、いつものバスに乗ったが、大渋滞で、いくら待ってもバスロータリーから一般道にバスが出られる状態でなかったとのこと。
あきらめて、バスを降りる人もちらほら・・・。
そこでルカは、パソコンでバス路線を検索していた時、そこの駅から逆回りで実習先へ行けることを思い出した・・・時刻表も調べていたので、確か、今頃の時間あったはず・・・。
思い切って、バス代はもったいなかったけど「降ります」とバスの運転手さんに言って、いったん乗車したバスを降り、別ルートのバスへ。そっちのルートはそんなに渋滞はしていなく、15分の遅刻ですんだとのことでした。(もちろん、実習先へは電話済みです)

こんな不測の事態の時は、大人でも焦りますよね。
「あんたはエライ!」と、何度も誉めてしまいました。
ルカの「路線を調べる」という趣味が大いに役に立った瞬間でもありました!

今日は保護者の見学日。
私一人で現場までいくので、ルカと二人でパソコンで検索して、電車、バスの時間をリサーチ。予定では10分から15分早く着くはずだったのに、やはりバス道路はやや渋滞していて、2、3分前に到着でした。
ルカって、毎朝こんなにハラハラドキドキしながら、バスに乗っているのかーと、実感。

実習先のお店では、店頭で園芸用品の土を黙々と運んでいる麦わら帽子の青年が・・・。ルカでした。
鉢植えをお買い求めのお客さまも多くいらっしゃいました。

そこで先生と合流して、実習先の方へご挨拶。
順調だという報告にほっと胸をなで下ろす私でした。
ルカは今週で実習3週目。
先生曰く「魔の3週目」ということで、疲れがたまってつらい時期だということです。
でも、ルカは初日「足が痛い」と騒いで以来、体の疲れもさほどないようです。

高等養護に入学した頃に比べるとほんとにたくましくなったね。

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