体育祭
先週の土曜日はルカの最後の体育祭でした。
例年はあと1週間くらい先なのに、今年は何もかもが早くて(2学期制を見込んでか?)、連休あけ早々に行われました。
練習の時間がほとんどとれなかったらしく、昨年よりだいぶ簡略化して行われました。
それでも、クラス対抗リレーは例年通りで、クラスごと朝練の計画をしているらしく、ルカも朝、いつもより少し早く登校していたりしました。
当日はとてもいいお天気。
私もルカパパと見学してきました。
ルカが出場した種目は80m走、クラス対抗リレー等々です。
短距離は結構速いルカ、どちらもお見事1位でした。
でも、そのグループでは1位でも、それぞれタイムをはかっており、最後の表彰式に各学年ごとタイムの速い順に3位まで賞状がもらえるという仕組みになっております。
ルカより速い子はたくさんいるので、ルカは一度も表彰台に上ったことはありませんでした。
体育祭も順調にすすみ、あと残すところ閉会式のみとなりました。
「もう帰ろう」と、立ちっぱなしでビデオ撮影担当のルカパパは言います。
「でも、表彰式とか、見たいからもう少しいようよ」と引き留める私&一緒に見ていたお母様達。
3年にもなると、同学年の生徒の名前と顔はほとんど一致して、自分の子とは関係なくても今年は誰が速かったのかなーと楽しみな瞬間でもあるのです。
80m走の表彰が始まり、1年女子、1年男子・・・と進んでいます。
ルカは呼ばれないだろうと思っていたので、少しはなれた所から見ていると・・・
昨年担任だったI先生が、こちらへ向かって歩いてきます。
誰に用事なんだろ〜?と思うと、私の前でぴたりととまり「そろそろシャッターチャンスのお時間です」というではありませんか?
「え、何で?」というと「ルカ君、80m走で2位に入ってます」というではありませんか。
あわてて、ルカパパと表彰台の近くに行き、ビデオ撮影の準備。
「3年1位、○○君」と発表されると、生徒達の間からは「お〜〜」と当然というようなどよめき。はい、この子は足が速いのでとても有名なお子様です。
そして「2位、ルカ君」というアナウンスが流れると、「えー、うそ〜」みたいな驚きのどよめき・・・そうだよね〜、ルカが足が速いなんてみんな思ってないよね。
そして、一番驚いたのはご本人。とーっても恥ずかしそうに右腕を中途半端に前に上げながらうつむき加減で表彰台へ。
1位の生徒は毎年のことで慣れているのか賞状をもらって「ばんざーい」と叫ぶ中、ルカはさっさと表彰台をおりて自分の列へと戻っていきました。
おかげ様でその様子をばっちりビデオに収めることができました。I先生に感謝!です。
あとでルカに「なんか腕を前にだしていたよね〜」と聞くと「うん、ガッツポーズをするつもりだったんだけど、びっくりしちゃってさー、中途半端にしか手をあげられなくて」とルカ。
あ、あれってガッツポーズのつもりだったのね・・・・恥ずかしくて顔を隠してるのかなー、それにしても妙な腕の出し方だとは思っていたけど。
そうでした・・・ルカは足が速かったのです。あの多動を極めていた3才の頃・・・。
多動の子を追いかけるときは、あらかじめ目的の場所に先回りしないと、後ろから追いかけては絶対に追いつかないことを、私はあなたに教えてもらったのです。
なのに、肝心の徒競走では決められたコースを走ることができなくて、なんでだよ〜と涙にくれた?日々をふと思い出しました。
ミミが中学に入り、英検や作文などで賞状をもらってくる中、「いいなー」とすごくうらやましそうだったルカ。
これで少し自信をもってくれるといいなー。
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