ハマピック
バレー部に所属しているルカ。先日は、ルカにとっては初めてのバレーの公式戦がありました。
その大会の名前がハマピック。
スポーツには縁のない我が家。ハマピック?という感じですが、どうやら障害者団体の主催で、地域のチームで応募すれば、どのチームも出場できる大会らしいです。
でも、バレーをやっている障害者の方ってあんまり多くないようで、男子の部で出場したのは5チームでした。
大会の前日あたりからルカはソワソワ・・・。やはり初めてのことなので不安な様子。
大会の概要が書いてあるプリントを見ながら、何度も私に質問します。
だから〜、私だってわからないのよ〜という気分です。一番面白い?と思った質問は、バレーのルールに関することです。
バレーは、相手コートに3回以内のパスで返すのが基本ですよね。レシーブ、トス、スパイクで返すとバレーらしいのですが、まあ、レシーブ1回で返しても反則にはならないわけです。
ルカはそのルールに自信がないらしいのです。要するに「3回で返すのが基本ということは、1回で返したら反則になるのではないか?」という不安があるようです。相手からきたボールを瞬時に判断して、ここは1回で返した方がいいか、切り返して3回で返した方がいいかは、とても難しいことのようです。やはり、彼にとっては"あいまい"なことを、自分で判断するのって難しいんだなーと思いました。
さてさて、そんな不安もあったものの、当日は赤いユニホームを着て、張り切って出場。3試合して、2勝1敗の成績で、みごと3位に入賞できました!
まあ、奥ゆかしい?ルカのこと、なかなか自分からボールを触る機会は少ないですが、目の前に来たボールはレシーブして得点することもあり、試合をやったという充実感があったようです。
私とルカパパは、2階のギャラリーで応援していたわけですが、ルカが私たちを見上げてガッツポーズをするシーンがあり、笑ってしまいました。
授業参観の時などは、私が行っても見向きもしないルカなのに、えらく違っています。
親がみているから、かっこいいとこ見せようとか・・・そんな気持ち、ルカにあるのかなー、それともスポーツアニメとか見て、影響を受けているのかなーと、意外なルカの行動を見て思いました。
上位2チームは、成人の方達のチームで、日頃練習をしているのがよくわかりました。大人になっても、こんな風に大会に出られるのって、楽しいんだろうなーと思いました。
ところで、ルカの同級生の中には、陸上をがんばっていたり、水泳、サッカー、バスケットと、学校関係ではなくても、小さい頃からスポーツをやっていて、ハマピックのような大会に出ている子が結構います。
それらの大会は、土、日に行われるので、学校にいる間はいいのですが、仕事に就いてしまうと、土、日休みの所に就職できることは、この頃はむしろ少なく、学校卒業後、大会に出られなくなってしまう可能性があります。
そういうことも含めて、何がなんでも就職ということではなくて、作業所に入って、これまでやってきたスポーツを続けさせたいという考えの保護者の方もいるのです。
我が子には、学校卒業後、どんな生活をさせたいのか、価値観が多様になっている今、選択肢はたくさんあります。
それ故に悩みも深いのかなーと、生き生きとバレーの試合をする成人の方達をみて、そんなことを考えました。
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