マージナルマン
ルカとはよく彼が小さかった頃の話をしますが、この間ルカが「俺の反抗期は中1か2くらいまでかな?」と言っていました。
「ほらっ、俺もさ、マージナルマンの時期だったんだよ」とルカ。
このマージナルマンという言葉、どこから覚えたのかというと、学校の国社担当の先生が教材に使った漫画からです。
思春期から大人になる時期をマージナルマンと称して、その時期の心の状態を漫画でわかりやすく説明しています。夏休みにあらかじめこの教材のコピーをノートに貼り付ける宿題が出ていて、家に持ち帰ったので、私もこれを読むことができました。
思春期にさしかかると自分でああしたい、こうしたいという自我が強くなりいろいろな欲求が出てくる一方で、その欲求を抑える理性というものが芽生えてくる・・・その欲求と理性の狭間で葛藤するのが思春期であって、本ではその時期をマージナルマンと呼んでいます。マージナルマンがそれからいろんな葛藤を経て、真の理性的な大人に成長していく過程を、漫画でわかりやすく説明しています。
私もルカも夏休みにこれを読んで、なるほどなーと思っていました。
さて、彼はどんなところが中1の頃、マージナルマンだったかというと、ルカパパに対しての態度が悪かったと言っています。
確かに、私の言うことは聞けても、ルカパパが同じ事を言っても反抗的になることが多かった時期でした。
そのことで彼が一つエピソードをあげてくれました。
「お父さんに注意されて、頭に来てさー、鳥かごの糞をするところに、お父さんの歯ブラシを入れたことがあったよねー。俺って馬鹿だったよねー」とルカ。
あった、あった! ところでその歯ブラシどうしたんだっけ? もちろん捨てたよね〜、まさかそのままルカパパが気づかず使ったなんてことはないと・・・思いますが・・・。
また、彼にも父親に力で勝ちたいと思った時期があったようで、一度だけルカパパに怒られて、部屋にあった野球のバッドをルカパパに振り上げようとしたことがあります。でも、あまりにも腰が引けていたので、ルカパパにすぐ取り上げられてしまいましたけど・・・。
そなんエピソードを振り返りながら「俺も子供だったんだよ」と、一人前の口をきくルカでした。
さて、現在のルカがどこまで大人かは疑問の残る所ですが、マージナルマンのピークを過ぎたとは言えそうです。
(この本に興味のおありの方は、「マージナルマン」でネットで検索して見てください。すぐ調べられます。)
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