眼鏡
ルカは中学から眼鏡をかけています。
普段の生活ではそんなに必要ないのですが、テレビを見るときや黒板の字を見るときなど必要に応じて使用していました。
中学の時は学校にも持っていっていたのに、高校に入ってからは学校に持って行かなくなりました。
時々気になって「黒板の字とか見えないと困るからもっていってたら?」と言っていたのですが別に不自由なことはないのでいらないとのことでした。
ところが先日突然「新しい眼鏡が欲しい」と言うのです。別に視力が落ちた訳ではないが、今持っているようなレンズの大きい形の眼鏡だとかっこわるいので、いまはやりの軽小薄型タイプが欲しいとのことでした!
「今かけているような眼鏡は学校では誰もかけてないし」とルカ。
学校に持って行かない理由も眼鏡の形がほかの友達と違うということを気にしてのことだったのか・・・。
本人は「そんなことはない」と言ってましたが、新しい眼鏡を買ったら学校にももって行きたいとのことでした。
ルカが何かを欲しいということは珍しいことのなので、希望通り眼鏡を買うことにし、先日眼鏡やさんに行きました。
お店では若い女性が対応してくれて、ルカも楽しそうでした(笑)
できあがりは1週間後ということで、2学期に間に合いそうです。
高校に入ってから友達づきあいをするようになり、マイペースだったルカも友達のもっているものが気になるようです。
「流行を意識する」なんてことは、自閉症の人とは無縁なのものだと思っていましたが、人との関わりの中で、そういう意識も芽生えてくるものなんですね。
そして・・・
先日、ルカの口からまたもや思いがけないことが・・・。
「お母さん、どうしよう。俺、ケータイ欲しくなっちゃった!」と実に困った顔でルカが言うではありませんか!
携帯電話をあんなに嫌っていたルカなのに、これには私も驚きです。
「俺、どうしちゃったんだろ? あんなにケータイ持っている人のことを批判してたのに、みんなが使っているのを見ていたら欲しくなっちゃった」と本人も自分の心境の変化におおいにとまどっているようでした。
理由はやはり友達が持っているから(最近ミミも持つようになったし)ということで、やはり友達の影響は大きいんだなーと実感しました。
結局ケータイはそんなに使い道がないし、ほんとに欲しかったから自分で買ったら?ということで、ルカの希望は却下されました。
ルカ自身もさすがにあんなにケータイを批判していた自分が、ケータイを持つことには抵抗があるようで、欲しい気持ちはあってもすぐ買おうという気持ちにはなれないようでした。
ところでそのお友達、このごろ髪をやや茶髪に染めたそうな・・・まさか「俺も茶髪に」なんて言い出さないよね?
今のところは「なんで染めたりしたんだろ? さっぱりわからん」って言っているんだけど。
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