性格?
夏休みが始まりましたね。
終業式、我が家もルカとミミが、通信票やら宿題やら山のようなプリントを持ってきました。
ルカは昨年同様、お手伝い、料理等が宿題です。
手伝いは3つ書く欄があったので、お風呂掃除、ゴミ捨て、お花の水やりにしました。どれも簡単なもので普段もやっていることですが、3つの欄を全部埋めなくても・・・とルカは消極的。
それを聞いていたルカパパが「先生も手伝いは大事だって言ってたぞ」と一言。
この間懇談会に出席した効果があったかな?
休みに入って早々、ルカは友達を我が家に呼びました。というか、なかなかよその家での遊びというのは、いろいろ事情があるらしく、我が家で・・・ということが多くなっています。
今回は人数が多くて3人の友達が遊びにきました。
そして、ルカ以外の私たち家族は、その日おばあちゃんの家にいく予定があったので、ルカをおいて外出。
親がいなくても大丈夫。おとなしい子達だから・・・と思ってしまった私。
帰宅後、ルカに友達との様子を聞いてみました。いつものルカと表情が違います。
「なんかあった?」と私が聞くまでもなく
「もう、○○君はうちには呼ばない」と断言。
どうやら、ルカの言うことを聞かず、一部の友達がハメをはずし過ぎてルカが嫌がることをしてしまったようでした。
「前から思っていたんだけど、この頃○○君は僕の言うことを聞いてくれないし、僕とは関係ない友達を連れてきたり、人のモノを勝手に触る・・・」とルカの不満が噴出。
そうだなー。
もともとルカは、友達のペースにあわせてしまうタイプで相手に強く言えない。我が家で友達と遊ぶ様子を見ていても、相手の言うがままのところがあります。
「そうだね。当分、その友達を家に呼ぶのはやめようね」と私も同意しました。
するとルカは
「なんて断ろうか・・・用事があるからって断ろうか」としどろもどろ。
なんでそうなるんでしょ?
ちゃんと自分はこういうことをされていやだったから、と理由を言えばいいのに。相手に自分の意志を伝えるということが、どうもわかってない様子です。
「○○君は、自分勝手なことばかりで僕はイヤだし、お母さんもすんごく怒っているから、家では遊べないって、はっきりいいなさい!」と私も強く言ってしまいました。
・・・一概にコミュニケーションが苦手なタイプと言っても、いろんなタイプがあるもんです。
相手の気持ちを考えられず、自分の気持ちを強く押し通すタイプもいれば、ルカのように自分の気持ちを言えないでおどおどしてしまうタイプ。
「あーあ、なんだか、めんどくさいよね。1人の方がいいよ」と言うルカに、ふと共感するものがありました。
実は、私も友達同士でいざこざがあるとひいてしまうタイプ。
というか、自分の気持ちを言って衝突するくらいなら、もうさっさとつきあいをやめてしまって、1人でいる方がいいや!と思ってしまいます。
似ているんだなーと、苦笑してしまいます。
ミミについてもそうですが、子供が大きくなるにつれて、この頃子供にかつての自分がだぶって見えることがしばしば。
アスペという障害があるルカでも、心密かに私の性格そっくり! と思うことがしばしば・・・もちろん、ルカパパそっくり!と思うこともたくさんあります。
高等養護には、ルカと同じ障害をもつ子がたくさんいるはずなのに、ほんとに1人1人違っています。親から譲りうけた性格、育った環境によって、苦手な部分の現れ方もさまざまなんだなーと感じています。
さて、「1人の方がいい・・」と言ったルカ。しばらくして「○○君以外なら、家で遊んでもいいよね」と私に確認しにきました。
友達とのいざこざはめんどくさい。でも、友達と一緒にいる楽しさも覚えたルカは、もう1人だけの世界では満足できない・・・。
人間は1人では生きていけないものなのね・・・。
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