節約
ルカは、今時の高校生に比べるとかなりの節約家だと、私は思っていました。
電気はマメに消すし、洋服も捨てるというと「もったいない」と怒られます。
しかし、この頃どうもそうでもなくなってきました。
日曜日、ルカの友達が2人我が家に遊びにきました。
私は買い物があったので、友達がくる時間は留守でしたが、買い物が終わって戻ってみると、部屋が寒い!
あの日、7月にしては気温が低かったのに、冷房をガンガンつけていました。
男3人が集まってれば、それだけで暑いのかも知れないけど・・・。
あわてて冷房を消し、台所にいくとカラになった1.5リットルのコーラのペットボトルが転がっていました。
誰が買ったんだろ?
友達が帰ってから聞いてみると
「冷房はみんな暑いっていうから、お客様にサービスだよ。コーラもみんなで飲もうと思って俺が買ったんだ」とのこと。
・・・自分の友達となるとこんなにも人は変われるものなのか・・・
彼は、冷房がなくても我慢できるタイプ。そして、自分が買った飲み物を他人に分けるなんてこと、ケチ、いや節約家の彼の辞書にはなかったはず。
それとも始めからみんなで飲むと決めて買えば、分けられるのか?
ちなみに私はルカが買った飲み物やお菓子をお裾分けしてもらったことなど一度もありません。
彼には、自分のものと他人のものを区別するこだわりがあったはず。
そのこだわりも、もっと魅力的なことがあるとあっさりと捨てられるものなのでしょうか?
まっ、ケースバイケースだとは思います。
冷房に関しては「今日みたいな涼しい日は冷房をつけないで」と注意。
納得できない様子のルカに「冷房をつけなければ、それだけ電気代がうくのよ」と言うと、
「うく」という言葉にひっかかってしまい、ますますわからなくなるルカ。
「とにかく、頻繁に冷房はつけないでね」という私の言葉に、母の機嫌の悪さを感じたルカはとりあえず「うん」と言って、自分の部屋に引き上げるのでした。
納得してないのね・・・
無理ないか。
もともとルカは冷房をつけるのには抵抗があったし、我が家は子供部屋にはエアコンはありませんでした。
でも毎夏、窓もドアも締め切って寝る(防犯のためらしい)ルカが、脱水症状にでもなるのでは?心配している私たち。
夜中、生存確認?に行こうと思っても、ドアが開かないように内側にモノを置いているらしく、それもできなくなりました。
それで、「今年の夏はルカの部屋にもエアコンを設置しよう」とルカパパが決断し、早々とつけたのでした。
そしてその時、「そんなのいらない」というルカに、冷房は便利だよ〜と説明したのでありました。
そうだ、ルカはその時「電気代がかかる」と言ったのに「今のエアコンは節約型で、電気代があまりかからない」と言ったんだった!
彼にしてみれば矛盾だらけの母ですね。
電力不足の今年、○○電力さんに怒られそうなお話でした。
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