Don't think, feel.
先週は授業参観がありました。
今回は時間の都合もあって、午後からの作業IIを参観しました。
ルカは窯業を選択しています。1年の窯業は手びねりが中心ですが、2年はロクロを使ったり型に流し込んだり、窯業もステップアップします。
私は、昔PTAで陶芸教室に参加して以来、窯業そのものにもちょっぴり興味があります。ルカを見に行くこともさることながら、ロクロを回しているのを見たいなーなどと思いながら出かけました。
作業場では、16人の生徒が3班に分かれて、電動ロクロ、機械ロクロ、あとは・・・型に入れて作るヤツ(なんと言うか忘れた)・・・に別れて作業してました。
ルカは機械ロクロ。
もともとルカは私が参観に行くと集中できないと文句を言うので、ルカのことは横目でちらちら見ながら、電動ロクロの方をじーっと見入ってしまいました。
やっぱり面白い! などと思っていると、後かたづけの時間になってしまい、みんな掃除を始めました。
みんなぞうきんで机や床をせっせと拭いています。
そしてルカを見ると、ぞうきんとバケツを持ち、流し場へ。丁寧にぞうきんを洗っているのかなかなか帰ってきません。
やっと帰ってきたかと思うと、床を眺め、一カ所を拭いたかと思うと、またぞうきんの汚れが気になったのか、バケツの水で丁寧にぞうきんを洗います。
そのうち、他のみんなはどんどん床を拭いて、掃除は終わって行きます。
何で、床を拭けと言われたら、みんなと同じように拭けないんだろうか??
その時私の頭に浮かんだ言葉 "Don't think, feel."
あるドラマでブルースリー好きのヒロインがいつも呟いていた言葉です。
なんかブルースリーが映画の冒頭に言う言葉みたいですが・・・ このあいだテレビでやっていたスターウォーズでも言っていました!
床を拭けと言われたら、みんなと一緒にとりあえずぞうきんで拭いて廻ればいいものを・・・ルカは何を考えているのでしょう?
ぞうきんの汚れが気になって前に進めないのか、ただ単にすばやい行動ができないのか?
本人は全くもって真面目にやっているつもりでも、はたから見るとうろうろしてサボっているようにも見えてしまいます。
これでもっと厳しい先生だと、「さっさとやれ〜」みたいに怒られるのよね・・・。
幸い?ルカの挙動不審?に気づいた先生はいなかったけど。
参観に行った日は、家に戻ってからもなるべく余計なことは言わないようにしようと思っている私。
でも、気になるなー、我慢できなくなって私は聞きました。
するとルカの答えはこうです。
「掃除は汚くなったところを拭くんだよ。粘土が床にくっついてないか探してたんだよ。他は拭く必要がない。粘土がぞうきんにくっついたら汚いから、ぞうきんは洗わないと・・・」
「そういうふうに先生に言われた? 他のみんなはそうしているかな? まず床全体を拭いているうちに粘土とかこびりついたところが見つかったらとるようにした方が・・・」と私が言うと、
「先生は別に何も言わないよ! もうそんなのどうでもいい!」と動揺を示すルカでありました。
掃除1つをとっても周りとの微妙なズレが生じる。
いや、周りの子供達も障害があるはず、でもルカとは違う。
"Don't think, feel."
これをルカに言っちゃーおしまいなのか??
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