・近況報告142

単独行動

ゴールデンウィークは、どこがゴールデンかわからないまま終わってしまいましたね。
学校が休みの日もルカもミミもそれぞれ予定があったりして、親離れ著しい今日この頃です。
毎年ゴールデンウィーク恒例のコナンの映画鑑賞も、今年は多分家族では行かないなーと思いつつ、ルカとミミに聞いてみました。
ルカ「1人で行く」
ミミ「別に見なくてもいい」
ということで、ルカだけ見に行くコトになりました。
それだったらわざわざ混雑するゴールデンウィーク中にいくこともなかろうということで、5月中にルカの学校では平日お休み(体育祭の代休)の日があるので、その日に行くことになりました。
問題はチケットの購入。
いつも行く映画館は全席指定なので、かならず当日窓口で指定席券をとらないといけません。
いつもは休日にルカパパがバイクでひとっ走りしてくれるのですが、平日となると私〜?
「この際だから、ルカにチケットの買い方も覚えてもらおう」ということで、その日はルカと私とで行くことに。
そこで私は考える・・・せっかく映画館まで行って私だけが戻るなんて・・・ついでにルカと一緒に映画見ようかなー・・・でも、高校生のルカとオバサンの組み合わせは変だよね〜ルカはなんと答えるかなー・・などと思いつつ
「お母さんもついでに見ようかなー」
とルカに言うと
「えっ? それは・・・。オレ、単独行動が好きだし。高校生にもなってお母さんといくんじゃおかしいし」
とあっさり断られてしまいました。
「単独行動」。ルカのとても好きな言葉です。「1人で」といわないで「単独で」というのがルカの好きな言い方のようです。
そっか・・・。なんだかなー、こうやって親は取り残されて行くのね・・。(だったらチケットも1人で買いに行け〜、という気もするが)

さて、別の休日。
その日私は用事が夕方まであり、夕食はめんどくさいので外食に。
用事が終わった後、最寄り駅から家に電話。私と他の3人と某レストラン駐車場で待ち合わせ。
私は駅からその駐車場へてくてく歩いていくと、こちらに勢いよく手を振っている少年の姿。
その隣には、同じくらいの少女と中年男が・・・ああ、私より先についたのね。
それにしてもルカは人目もはばからず「おーい」と大きく手を振っている。
私が小さく手を振りかえしてもずーっと手を振っています。
「わかったよー、そんなに手を振らなくてももうわかったよー、全く、この間もう親離れなんだなと思ったら、母親を見てあんなにうれしそうに手を振るなんて、まだまだ子供だわ」
なんて思いつつ、ちょっと他人のフリをしたい、恥ずかしい思いもちらりと浮かぶ私でした。

そしてルカの所へ行くと
「あー、気づいてくれてよかった。どんなふうに合図すれば気づいてくれるかと思ってさ」とルカ。
そっか・・・ ルカはルカなりに合図の仕方を考えたのね。知っている人と道ですれ違ったり、お母さんが授業参観にいったりすると、ルカはどんな反応をすればいいかすごく戸惑うもんね。
相手がどの程度の合図でわかってくれるかっていうことは、難しいことなんだよね。
別にお母さんを見つけて嬉しいとか、授業参観にきてうっとうしいとかそういうのじゃないのよね・・・。勘違いしやすいけど。

君との生活は、普通の高校生の子の部分とアスペの部分と、両方あって、とっても楽しいです。

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