ヘビ
進級して新しいクラスになって1週間。
昨年仲良しになったH君とはクラスが別になっても友情は続き、私が心配していた進級に伴うお友達解消疑惑は、めでたく払拭されたもようです。
先週も週末に遊ぶ約束をしました。
「場所は?」と私が聞くと、また我が家・・・。別にきてもらっても全然構わないのですが、どうも2人の間では、H君が主導権を握っているようで、ルカが「たまにはH君の家にいきたい」と言っても、相手に押し切られてしまっている様子です。
(ちなみにH君のお母様には、たまには家にも遊び来てください、と言われているのですが・・)
もう少し押しが強くなって欲しいと思った私は
「今度はルカの家の中では遊べないって断りなさいよ」と言いました。
ルカは「そうだよね。なんて言うおうかなー」と悩んでいました。
数日後、「今度はA君の家で遊ぶことになった」と報告してくれました。
A君は、この頃2人の仲間になった友達で・・・ルカが高校入学時、からかわれた相手です。
ちょっと心配・・・でも、ルカは大丈夫だといいます。
どうやら仕切り上手なH君、ルカの家がだめならA君の家とうまく話をまとめたようです。
「ルカはどんな理由で断ったの?」と聞いてみました。
「あのねー」とルカはにやにや笑いながら
「"オレの部屋には、この頃ヘビが住んでいる。ヘビがでるぞー"って言ったんだ」
・・・・・・・・・そんな理由かい!!
「それで、あとの2人はそれで納得したの?」と溜息混じりに私が聞くと
「始め黙ってたからもう一回"ヘビが出るぞー"って言ったら、"そんなことあるか!!"ってつっこまれたよ。ハハハ・・・」
ルカの話につきあっているお友達もご苦労なことです・・・。
まっ、友達もどうやら今回はルカの家はだめだと悟ったのでしょう。
日曜日は約束通りA君の家で無事?遊んできました。
「3人で、順番にそれぞれの家で遊ぶことにしたら?」とルカに言うと
始めは「もううちではヘビがでることにしたから、遊ばないことにする」と言っていたルカも、素直に「うん、そうだね」と合意してくれました。
家では遊べないというと、もう一生遊べないものだと思いこんでしまうルカ・・・突拍子もなくヘビの話を持ち出すルカ・・・
君の思考回路は実に個性的です。
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