バザー
先週はBBSでお知らせしたとおり、駅前バザーがありました。
高等養護学校の生徒達が、作業で作った製品を売ります。
ルカは文化祭の時はコンクリートでしたが、今回は窯業ということで、労働週間の時に作っていた傘立てを出品することになっていました。
我が家ではプラスチックの安物傘立てしかなく、安定感が悪くて倒れてばかりいたので、陶器の傘立てが欲しいと思っていたところでした!
「ルカの傘立てはお母さんが買うからね」と前から約束していました。
ルカの話によると傘立ては2コ作ったのですが、焼く段階で1コ失敗してしまったそうで、出品できるのは、1コだけということ。
冗談半分に「お母さんが行く前に、ルカの傘立てが欲しい人がいたらどうする?」と聞くと、
「そりゃー、商売だからさ。欲しい人がいれば売るしかないよ」と、一人前の口をきいてました(笑)
バザーの当日、10時ちょうどに駅に行くと、駅前で数人の高等養護の子達がチラシを配りながら、場所を説明してました。
バザー会場にいくと「いらっしゃーい」という元気な声。
陶器のコーナーに行くと、ルカがいました。
そして、ルカの傘立ても発見。
思っていた以上におしゃれな出来映えです。
「ねえ、傘立て欲しいんだけど、売ってくれない?」とルカに言ったのですが、
どうやら照れくさい様子で私の顔を見ようともしません。
そのうち近くの小学生が、団体で買いに来て、ルカも忙しくなってしまいました。
しょうがないので、先生に「この傘立てうちの息子のですよねー」と声をかけ、売ってもらいました。
傘立ては予想以上に重く、「後で学校に取りにいらしてください。預かっておきます」と先生に言っていただいいて、一安心でした。
それから、小物をいくつか買って帰途につきました。
ちなみに窯業は1年と2年と両方あり、1年は初歩的な物をつくりますが、2年の製品は売り物としても、見事なできばえです。
高等養護を見学した時、先ずこの窯業の製品のすばらしさに驚いたのを思い出しました。
1年の製品も文化祭の時より数段上達しているのがわかりました。
1つ、1つ丁寧な作り・・・厳しい作業の時間、やめたいと思ったこともあっただろうに、みんな一生懸命作ったんだろうなと思うと、買ってきた品物がとても愛おしく思えました。
自分たちが一生懸命作った製品が、目の前で売れていくというのは、何よりの喜びではないでしょうか・・・。
みんな生き生きしてたなーと、私の気持ちもほのぼのとした1日でした。
ところで、ルカの話によると、バザーの収益金は、材料費等を出している教育センターに全部返すのだそうです。
「全部返したら、先生達のお給料払えなくなっちゃうよね」とルカ。
どうやら、先生達に教えてもらった分を、自分たちの製品を売って支払おうとしていたようです。
「大丈夫、先生達は市からたくさんお給料貰っているから。市で雇われている人は市の税金で給料を貰えるんだよ」と笑いながら答える私でありました。
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