高校生
この頃私は、レンタルビデオにはまってしまって、毎週何本か借りて映画を見ております。
(けっして・・・暇なワケではありません?)
この間見たのは、「ウォーターボーイズ」
高校の男子生徒がシンクロやるやつです。年と共に集中力、及び持続力が衰え、映画1本見るのも、何回かに分けてみないとあきてしまう私ですが、これは軽いノリで楽しめました。
ルカと同じ年頃の高校生がたくさんでてきたのも、興味を引きました。
その中での一場面。退屈な学校生活の描写で、男子生徒が双眼鏡で女子校をのぞくというシーンがありました。
ミニスカートに興奮してしまう男子生徒・・・。
「これくらいの男の子って、頭の中の大部分がエッチなことで埋まっているっていうけど、やっぱそうだった?」と隣にいたルカパパに聞くと、「まあね。」と決まり悪そうなお返事でした。
映画は、そんなシーンもおりまぜながら、高校生の純粋な気持ちも見事に描写していたように思います。
いやらしいことを考えている反面、実際に好きな女子の前では、とてもシャイな一面を見せていました。
そうだなー、結局ルカも普通の学校に通っている子たちも考えていることは一緒なんだよなー。違いは、考えていることが周囲にばれてるかそうでないかの違いだなーと思いました。
興味があるけど、なさそうなそぶりをするというのが、ルカたちには難問です。
だれでもミニスカートは気になる。でも、それを他人にわからないようにちらっと見るのと、自分ではわからないようにしているつもりでも、周囲からまるわかりの状態で見ているのでは、周りの印象がずいぶんと違ってしまいます。
ルカの日常を振り返り、隠すの下手だもんねーとつくづく思ってしまいました。
この頃のルカは、前に比べるといい意味で異性のことに関しても、あっけらかんと言うことが多くなりました。
以前は、ホントは興味があるのに、そういう事に対して「いけないこと」と思っていたフシがありますが、高等養護に入って、友達との関わりの中で「みんなも同じなんだ」という思いが出てきたように思います。
時として、ハメをはずし過ぎて先生に注意されることもありますが、いろんな経験を通して、性的な事に関しても「何がよくて、何がいけないことなのか」混沌としたルカの頭の中が少しずつ整理されてくれはばいいなーと思っています。
そして、私はルカに対してどんな態度をとれば良いのか・・・。
ルカが思春期の入り口に立っていた時は、男女の違いについて少々厳格にマナーを教えてきました。
でも、もうそんな初歩的なことはルカにはわかっているハズ。でも分かっていても抑えきれない衝動というものと常に背中合わせの状態です。
今までと違って性に関することは、親が全部管理できるわけもないし、侵してはいけない領域があります。秘密にしておきたいというルカの気持ちも大切にしたい。でも、度が過ぎて社会的に受け入れられない行動に走ってしまったら?という不安は、常に私の中にあります。
そして私の出した結論は、このことについては片目をつぶることにしました。
きっと、私が子供だった頃も、大人達は片目をつぶって、子供の逃げ道を残しておいてくれていたんではないかな?
親の知らない側面を持つこと・・・それが親離れへの1歩かも。
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