待ち合わせ
少し前にルカに友達ができたとお知らせしましたが、そのお友達が我が家に遊びに来てくれました。
友達のH君からは昨年から何度か休日に一緒に遊ぼうと誘われていたようなのですが、ルカの方がなかなか気がすすまない様子でした。
理由は、学校が休みの日は学校と関係がない過ごし方をしたい・・しなければならないというルカ流のこだわりでした。
しかし最近は、学校の先生から将来の就労に向けての説明のおり「土、日休みの会社は少ない」とか「休日も忙しい時は出勤しなくちゃいけない」ということを言われ、「今までの自分の週休2日制に慣れてしまったクセをなおさなければ」と話していました。
そんな気持ちからか、それとも単に友達と遊びたかったのか、突然ルカが
「あっそうだ、日曜日H君と遊ぶ約束をした」と言うのです。
「えっ、どこで? 何するの?」と私はびっくりして矢継ぎ早の質問になってしまいました。
ルカの話によると、我が家にH君が遊びにくることになったそうで、待ち合わせ場所はY駅の切符売り場!?
確かに2人はいつも一緒に下校し、お互いその駅で違う路線の電車に乗るので、待ち合わせ場所としてはふさわしいのですが、とーっても大きい駅なのに、切符売り場って・・・いっぱいあると思うんだけど。
H君はきっと自分が乗り換えるところの切符売り場と言ったのだと思うのですが、ルカに確認するとどの切符売り場か自信がない様子。
だったらちゃんと確認すればいいものを、わからなくても何となく返事をしてしまうところがルカの悪い所です。
もう一度確認した方がいいと私がアドバイスし、ルカがH君に電話をすることになりました。
・・・ルカは電話が苦手です。
事前に自分の言いたいことをメモ、いざ受話器を握りしめて番号をプッシュ!
なかなか出ません。そしてやっと通じたのか
「あっH君? 明日のことなんだけど、待ち合わせ場所をかえた方がいいと思うんだ・・・・あとで電話して」
そういって受話器を置くルカ。
留守番電話でした。
・・・ルカ、自分が誰だか名乗ってないよね・・・それにHって苗字だから、そこの家の人は皆Hなんだよ〜〜。
まあ、仕方ないか。留守番電話になっていることは想定してなかったし、とっさにあれだけ言えれば立派か・・・ルカの声はわかりやすいから・・・
それに・・・なんと、ルカとそのお友達、下の名前が同じ(字まで一緒)なんです! 電話かけにくいよね・・・ハハハ。
まもなく、H君から電話があり、待ち合わせのことでしばらく話し合い。
路線に詳しいけど、コミュニケーションが苦手で思うように説明できないルカと、会話はばっちりだけど路線がわからない友達と、しばらく話した末、結局我が家の近くの駅までH君に来てもらうことで交渉成立。
うまく会えるだろうか・・・少し心配なので、ほんとはその日ルカパパと私はお出かけだったのですが、私はどうしてもはずせない用事だったので、ルカパパに留守番してもらい、何かあったら対処して貰うことにしました。
でも、その心配もなく、スムーズにコトは運び、我が家で楽しくTVゲームをして帰ったということでした。
ホントは、パソコンもしたかったようで(H系サイトが目当て??)、今度誰もいない時に・・・と2人でひそひそ話をしていたそうな・・・。
高等養護に入った時、友達同士で遊ぶ約束をして、待ち合わせ場所や時間の勘違いで、よくトラブルになるというお話を伺っていたのですが、その時はうちのルカには関係ないわ、友達いないし・・と思っていた私。
予期せぬ出来事でした!
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