古本
ミミは大のマンガ本好きです。時々、部屋の掃除をして大量のマンガ本のゴミが出ます。
ちゃんと綺麗になっているものは、買い取りをしてくれる本屋さんに持って行くのですが、カバーがなかったりするものは、ウチの地域では生ゴミと一緒に捨てるしかありません。
年末の大掃除で大量に出たマンガ本のゴミ。さすがに一度に出すのは気が引けるので、少しずつ捨てようと、ゴミ箱の隣につんでいました。
ある日、ルカがそのゴミ箱の所へ行き、なにやらガサゴソしていると思ったら、トレーナーの腹部をやたらにふくらまして、そそくさと部屋にもどって行きました。
明らかに何かを隠している・・・しかし、これはよくあることで、隠しているものは、大抵部屋でこっそりやるための、ゲームのソフトだったりするのです。
「何を持っていくの?」などと聞こうものなら、「なーんにも」と耳まで真っ赤になりながらあくまでもシラを切りとうそうとするので、私は知らんぷりをすることにしています。
ルカももう高校生ですし、それなりの自由はあたえてやらないと行けないので・・・。
ゲームは時間を決めてやるのが原則なので、これは隠すのも納得です。
しかし、今回はゲームじゃなさそうだし、何を持っていったのだろうと不思議に思ってゴミ箱の所に行って見ると、ミミが捨てたはずの本がない。ははーん、読みたくなって持っていったんだと納得。
でも、なぜ隠すのかな? それはコナンの本なのでルカが読んでも全然おかしくない本なのに・・・。
それとも、何かやましいことでも??
ルカの中では、時々こんなふうに何を隠せばいいのか、隠さなくても平気なのかがわからなくなってしまうことがあるようです。
ミミが捨てると言ったゴミをまた自分が持っていくと怒られるかなーという不安があったのかもしれません。
相手が、どんなことで怒るのかそうでないのかの判断は、きっと難しいのかもしれません。
それにしても、あんなわかりやすい方法で持っていったらすぐばれてしまうと思うのですが・・・
外出しても、何も悪いことをしていないのに、挙動不審で変な疑いをかけられはしないかと、ちょっぴり心配です。
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