メモ
暑くなりました。
毎度おなじみ衣替えの季節・・・私とルカとのバトルになる季節です。
と言ってもこの頃は自分でも暑かったら薄着にしようと考えられるようになって来たのですが。
日曜日、その日も暑かったのにルカは長袖のTシャツを着て起きてきました。
「今日は暑いよ。半袖のTシャツを着たら?」というと、ルカはめんどくさそうではありましたが、すごすご着替えに行きました。
半袖のTシャツに着替えては着たのですが、そのTシャツは学校で着るようにと私が買ったものでした。
ルカの学校は、普段はジャージ、体育の時は自前のTシャツと決まっていて、一度着たら家に持ち帰って洗濯するように指導されてます。
「それは学校用のだよね。なんで学校用のやつをわざわざ着るかなあ〜」この辺から私のいらいらは始まります。
私の問いには答えず、明らかに納得してない顔つき。でも、とりあえず母の顔が怖いので言われたれ通り、また違うTシャツに着替えるルカ。
私は出かける用事があったのでそのまま外出しました。
外出から戻ってくると、ルカパパが「これ、ルカが書いたんだけど」とメモを私に見せてくれました。
私が外出したあと、ルカはとても動揺していた様子で「お母さんはどうして怒ったんだろ?」とルカパパに聞いたそうです。
コトの成り行きを知らないルカパパは「よくわからなくなった時は、文書にして頭の中を整理するとわかるよ」とアドバイスしたそうです。
ルカは「そんなことでわかるわけない」と言いつつ、メモを書いていくうちに納得したように「うん、うん」とうなずいて落ち着いたとのコト。
さて、そのメモには
原因・・・母は学校で着るはずのTシャツを、俺が家で着ているので変だと思った。
説得(この言葉の使い方がいま一つかな?)・・・同じ色のTシャツが2枚あると、俺は一度着たものとそうでないものかわからなくなる。だから、1枚は家のTシャツにしようと思っていた。
と書かれ、自分の持っているTシャツの絵を描いて、色別に図解してました。
ふ〜ん、だったらそう言えばいいものを・・でも、はじめは私がなんで怒っているのかわからなかったので、弁解のしようがなかったのか・・
私は学校用のTシャツをルカが勝手に家用のTシャツに替えたなんて知らなかったのです。
でも・・・相手が何を知っていて何を知らないのか・・・これを推測することは自閉症の子にとってとても難しいことなんですね。
「心の理論」のことを知っている人は納得してくれるかな?
今回の収穫は、そんなわからないことでも、文書に書いて見ると頭が整理されてくるということです。
ルカは決して書くことが得意な子ではありませんが、そのルカにしてもそうなんだなあと考えさせられました。
今回はルカパパの方が1枚上手でした。
そう言えばルカパパも、私が早口でまくし立てると「ちょっと待って」と言ってメモを取っていることがあるなあ〜。
いちいちメモしなくても、それくらい気持ちでわかってよ!と思うときがありますが、障害がなくてもなかなかそういうことが苦手な人っているんですね。
そうそうTシャツは一度着たら、洗濯物を入れる専用のビニール袋を持って行き、それに入れて家に持ち帰ることで、ルカも納得しました。これなら同じ色でも迷いません。
そう言えば学校からの指導で、ビニール袋を持って来いと書いてあったような・・・結局私の不注意なのでした。反省!!
前に戻る