学芸会
今週はルカにとっては最後の合同学芸会でした。
市立の養護・特殊学級の中学生が集まって、合奏やダンスなどを披露します。
私はふだんはおもっいきり暇なのに、そんな日に限って用事が重なってしまい、ルカパパにお願いしてビデオをとってきてもらうつもりでした。が・・・、担任の先生がぜひお母さんにも来てほしい〜と、あついラブコール。まあ、最後だし・・・となんとか都合をつけて、ルカの出番にまにあうように行きました。幸い、ルカの出番は午後だったので。そしてルカパパもすでに会社の休みをとっていたので、くしくも夫婦二人でわが子を見ることとなりました。
ルカの小さいころは、夫婦で・・・ということもあったのですが、今は両親そろってというのが、なんか照れくさくなってしまって、極力さけていたのですが。
この合同学芸会は、小学校の頃からあったのですが、ルカパパが見るのは初めてでした。
ルカの学校の出し物は、合奏と合唱。今年新しくきた特殊学級の先生が、音楽の専門ということで、だいぶ前から練習しておりました。
しかも、特殊学級の子たちがやるとは思えないような難しい曲でした。「地平線の彼方」という曲で、出だしは「地平線の彼方から生まれくる明日・・・」というとても感動的な歌で、授業参観の時、練習風景を見て思わず目頭が熱くなってしまった私です。
さて当日は、曲の始めに、ルカともう一人の3年の子の語りが入りました。「私たちはもうすぐ卒業です」からはじまって、曲の歌詞を語り、最後は「高校へいってもがんばります」と締めくくりました。
ルカはこの「語り」をいうことを、担任の先生に「お母さんをびっくりさせてやろう」とくちどめされ、当日まで内緒にしていたので、感激もひとしおでした。
ルカは声が大きく、妙に発音がはっきりしているので、こういう「語り」のたぐいは得意なのです。
割と度胸がいいというか、本人は緊張したといってましたが、つっかかりもせずに、しかも「今日は一人欠席ですが・・・」とアドリブまで入れて、完璧!でした。
いつもは、学芸会の本番が終わったあとも、あそこがだめだったと、後悔するルカですが、今回は自分でも満足の様子でした。
ほんとに中学の特殊学級は先生にもメンバーにも恵まれていた・・・そのことを十二分に感じさせてくれた学芸会でした。
ところでこの学芸会、市立の養護・特殊学級を3日に分けて行うのですが、朝から夕方まで長い間拘束されることとなります。
中には、席にじっとしていることがたえられなくなってしまって、大声をあげてしまったり、走り回ってしまったりと、結構騒がしい雰囲気の中で行われます。
子供のなき声が苦手なルカなのですが、この日は平気な顔をしていました。大丈夫なの?とルカに聞くと
「だって障害のある人と、子供が泣くのとは違うから・・・」とのこと。ルカの音に対する苦手意識は、感覚的なものだけではなくて、いろいろな理由付けがあってのことのようです。
こうしてひとつひとつ行事が終わって、卒業がもうすぐそこです。「祭りの後」のように、もの悲しい気分の私です。
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