卒業文集
冬休みに入った初日、ルカは計画通り宿題をさっさと済ませてしまいました。
そしてはりきって電車の旅に行ったり、リハのカウンセリングに行ったりして、ほとんど家にいないで出かけまくっておりました。
なんでこんなに元気なの？と思っていたある日、とうとう過労？でダウン。
どうやらミミの風邪がうつったらしい。
熱はでるわ、吐いてしまうわ、下痢・・・とさんざんな日々でした。
やっとダウンして３日目にして、ぼちぼち元気になりました。
さて今日は、宿題の作文を紹介しようと思います。
これは中学校の卒業文集に載せるものです。下書きを家でやってくるようにという指示でした。普通級の子は清書も宿題になっていたようですが、ルカの場合、清書は特学の先生がチェックしながらやってくださるみたいです。よかった、よかった。
なんと言っても文集は一生残ってしまいますからね。
私がこんな風に思うのは、実は小学校の卒業文集が今一つだったからです。内容は仕方ないとしても、誤字が結構あって、そのまま文集に載ってしまいました。私は文集の作文をいつ仕上げたのか全然わからなくて、誰かが誤字のチェックをするべきだったと、ちょっぴり後悔しているのです。
しかし、今回の作文を見て思ったこと。誤字がない！ こんなところにも成長を感じさせてくれます。
それでは、まだ下書きの段階ですが、紹介します。
中学校生活の３年間の思いで
Ｔ中学校に入学してから３年間、いろいろな思い出がありました。中でも楽しかったのが、宿泊行事です。
１年の時行った、宿泊オリエンテーションは、オリエンテーリングが楽しかったです。氷穴に入ったり、途中でスケッチをして、歩き疲れたけど思い出になりました。
２年の時行った雪国体験教室では、スキーやもちつきをやりました。スキーは中級で、スイスイすべれて楽しかったです。もちつきは２回ぐらいやりました。もちはおいしかったです。雪国も楽しかったです。
３年の時行った修学旅行は、一番楽しかったです。京都、奈良、広島に行きました。奈良では電車(近鉄)を使い、法隆寺、東大寺を見ました。京都ではバスを使い、いろいろな城、寺などを見ました。そして広島では戦争のことを学び、ヒドイなと思いました。
これらの宿泊行事は楽しい思い出になりました。高校に行ってもがんばるつもりです。
どうでしょうか。今回の作文を見て思ったことは"まとも"だなあということ。
いつものようなルカ独特のおもしろさはありませんが、決められた字数の中で、よくまとめたと思います。
何年か前までは、どこかへ行った作文を書かせると、電車の話題ばかりを書いていたものですが、今回はそんなルカらしさを押し隠した作文となりました。
それにしても彼は旅行が好きですよねー。自閉症の子ってなんか家に閉じこもってばかりというイメージが、ふるーい昔にはあったようですが、やっぱ違うでしょ！とルカを見てると思います。
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