おじいちゃん
いつもよりほんの少し遅れての近況報告となりました。
それにはわけがありまして、ルカの祖父(ルカパパの父)がお亡くなりになってしまったのです。
ほんとに突然のことで、その2・3日前に祖父母の家に行き、みんなで庭のキウイフルーツを採ったりして、楽しんだばかりでした。
おじいちゃんは、とにかく孫がかわゆくて仕方のない人でしたから、ルカが悪ふざけしても決して怒る事のない人でした。
訃報を聞いた朝、主人は病院に駆けつけていたので、私からルカとミミに悲しいお知らせをしなければなりませんでした。
ルカもミミもはじめはきょとんとしてました。
とくにルカは、「えっ」と言った後、朝御飯を食べ続けているので、ルカにはわからないのかなあと、ちょっと心配。でも、そのあと涙がぽろぽろ流れていました。
それから通夜、告別式と、特別な日が続きました。
親族の中で一番泣いていたのはルカでした。
生き物の死が悲しいことだということをこの頃のルカは理解できるようになりました。
ルカがはじめてそれに遭遇したのは、多分私の祖父が亡くなった時です。
その頃ルカはまだ3才になったばかり。その1ヶ月後にお医者様からルカの診断名が下るという、忘れられない時期のことでした。
もちろんそのころのルカは、何が何だかわからず、走り回ってばかりいました。私が追いかけ回して怒ってばかりいる姿を見て、私の父が「すこし手を放して自由にしてあげたら?」というので、
「そんなことしたら、どうなるか見てみなさい」と内心思いながら手を放すと、案の定ルカは仏壇へまっしぐら。焼香の灰を畳に巻き散らかすということをやってのけました。まあ、まだ小さかったのです。仕方のないことです。
次はやはり私の実家で、飼っていたインコが死んだときのこと。
ルカはこのインコがとても好きだったのですが、ある夏休みに帰省した際に、インコがいませんでした。
「インコは死んじゃったんだよ」と言われても何のことかわからず、ただ「ふーん」といっただけでしたが、
一週間ほど、実家にお泊まりして帰るときになって、インコはほんとにいないことにやっと気づいたのか、
「いなくなっちゃった! 死んじゃった! 嫌だ、嫌だ〜」と、大騒ぎになってしまいました。
この時初めてルカは、生き物の死というものを実感したのではないかと思います。
小学校4年頃だったかな?
実は今回も大騒ぎになるのではと、少し心配したのですが、ルカは涙はたくさん流れていても、取り乱すということはなく、静かに悲しみに浸っているようでした。
通夜、告別式と、ながーい読経や一人一人のお焼香など、初めての経験だらけでしたが、みんなの動きにあわせられていたようです。
しかし、待ち時間はやはり苦手で、通夜が始まる前に3時間ほど時間があって、そのときはさすがにたいくつになって、ルカお得意の電車の話を親戚の人や私たちをつかまえては話すので、ちょっと冷や冷やしました。
それでも、路線の話って、ある程度世間話に使えるものですね。
どこから来たのとか、何線で来たのとか、私たちの日常でも、よくする会話です。ルカの場合、度が過ぎてしまうのですが・・・・・
それとお坊さんから、通夜のお経の終わりにちょっとした説法があり、内容がまあ・・・ちょっとまさに、"説教"くさかったのですが(ごめんなさい)、ルカも一生懸命聞いていたようでした。
通夜がおわってみんなでお茶を飲んでいるとき
「あのお坊さんさあ、なんか今の世の中に文句ばっかりいってたよねえ〜」と大きな声で言ってしまいました。
向かい側に座っていたルカの大学生の従兄が、それを聞いて「ぶっっ」と、お茶を吹き出してしまいました。
ルカは真面目なんだけど、君の言うことはおもしろいよねー。
ミミはさすがに健常児!? 私と一緒に親戚の人にお茶を出したり、よくやってくれました。
ルカもミミも一つ一つ経験を積んで大人になっていくのですね。
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