点数
またまた期末テストのシーズンです。
普通級の子達は今が正念場。頑張ってくださーい!
そして我が家。
もう高等養護の受験でエネルギーを使い果たした私は、正直どうでもいい気分。
しかし、ルカは今回も社会は受けたいと言うので、一応社会の教科書を読んだりしました。
この頃のルカは教科書の読み方にもこだわっており、重要項目が太字なっているところは、人一倍大きな声で朗読するので、正直とってもうるさいのです。気持はわかるんだけど、君はいつも限度を超えている・・・
さてテストも終わり、答案用紙が帰ってきました。(ルカの場合、特殊学級の先生から個別に渡されたり、社会の先生から皆と同じように渡されたり、そのときによって違うのですが。)
今回は交流級の社会の時間、みんなと同じように渡されたとの事。
それを聞いた私はちょっと気になることが・・・。実は前にも同じようなことがあって、隣の子に点数見せてと言われ、言われるままに見せたと言うこと。
本人はぜんぜん気にしてないのですが、普通テストの点数って隠しますよね。友達同士、交換してみせあうということはあるかも知れませんが、ルカの場合はもちろん、一方的に自分だけが見せたとのこと。
多分、特殊学級の子が普通級の子と同じようにテストを受けて、何点取れるのか興味のあるところだったのでしょう。
テストを見せてバカにされたりということはなかったようですが、一応
「テストの点数は普通見せないものだよ。ルカだけが見せるなんて事は不公平なことなんだよ」
と話しておきました。
しかし、今回も隣の子に「見せて」と言われ、ちょっとは渋ったようなのですが、しつこく言われ見せたとのこと。
しかも二人に見せたと言っておりました・・・
ったく! そんなに人の点数が気になるのか!
私がちょっと機嫌悪そうな様子を見て、「ねえ、テストの点数見せるのって、そんなに大問題なの?」とルカ。
最近のルカは本当に点数にこだわらなくなり、
「勉強したところが少しでもできてればいいよ」
という私の言葉に納得しているので、本人は別に人に点数を知られようがどうしようが、全然問題じゃない様子。
それはそれでいいことですが、でも、あなたのその素直すぎる所、隣の子の思惑もわからずに、自分だけがテストの点数を他人に知られてしまっているという不利益にも気づかずに、人から強く言われるとすぐ、したがってしまうようなところ、ルカママは心配なんだよなあ。
そうは思ってみたものの、ルカがすこし不安そうな顔をしたので、これ以上この問題は追求しませんでした。
まあ、いろいろ心配なことはあるにせよ、テストやその他の成績で、過剰に反応しなくなったのは良いことだと思います。
今回特殊学級の先生にも「がんばったね」と誉めてもらったとのこと。
点数じゃなくて、「一生懸命やったことが大事なんだよ」この、きわめて抽象的な言葉も、この頃のルカは受け入れてくれるようになりました。
答案用紙を二人で見ながら、白紙の部分について「ここはわかんなかった?」とわたしが質問すると、
「うん、意味がさー、わかんないんだよ」とルカ。
知識はそこそこあるのですが、やはり穴埋め問題等は、前後の文脈の意味をくみ取らなければいけないので、ルカの国語力ではどうしても無理なのです。
「仕方ないね」と私がいうと「うん」と頷いておりました。
こんなふうに、素直に自分のできないところを認められるようになったことも、成長の一つと考えた方がよさそうです。
さて、答案用紙をもちかえった日の夜は、ルカの大好きなテレビ番組「クイズミリオネア」がありました。
これは4択問題なのでルカにも答えられます。特に歴史問題は得意中の得意。
「ファイナルアンサー!」というルカの声が響きわたり、正解するとホントに嬉しそうです。
勉強って、成績をあげるためのものだけじゃないんだなあと、つくづく思う私です。
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