交流級の事
先日は中学校でルカにとっては最後の文化祭がありました。
文化祭では、1・2年は合唱コンクール。3年は各クラスごとに劇の発表をしました。
昨年までは、合唱コンクールだったので交流級に混じって一緒に歌っていれば良かったのですが、今年は劇です。
劇の題材、配役等々、全部クラスの子ども達による手作りということで、クラスの団結力を高めようというのが、学校側のねらいのようです。
そこに、ルカがどのような参加をするのかなあ、と思っていました。
結果は、交流級の劇の大道具の係りということで、舞台背景の色塗り等を手伝ったようです。
発表当日、私の本音としては、ルカが出てないのに見に行ってもなあ・・・なあんて思っていたのですが、ルカは中学生になったあたりから、行事のときは親に来てもらいたいと思うようになり、楽しみにしているようだったので、見に行く事にしました。
劇は「白雪姫」。笑いをとろうとギャグもいれたみたいですが、なかなか笑いをとるのって難しいんだなあ・・・等と変なところで納得しながら見ておりました。最後には、クラスの全員が舞台に出て、スタッフの紹介。
ルカもはしっこの方になんとなーく立っていました。
一人ずつ名前を呼んで紹介してましたが、ルカの名前は呼ばれませんでした。なあーんだ、だったら舞台に立たなくてもよかったんじゃーないの?なんて思いながらも、まっ、いいか・・・と自分に言い聞かせました。
学校によって、特殊学級の位置づけというものはなかなか微妙なものがあって、例えば学年の名簿を作るとき、交流級にさりげなく名前を載せるか、特殊学級として載せるかで問題になったり、特殊学級の子の存在自体が先生達の頭の中になくて名簿からはずされていたりと、いろいろです。
小学校からずーっと同学年で特学の子はルカ一人だったせいか、学校がちょっとしたことでルカの存在を忘れてしまうことがありました。
中には、障害者差別だと騒ぐ人もいるみたいですが、私の場合はできるだけ冷静に対処しようと思っています。
そういうことが起こった場合、どう対処するか・・・一つのめやすとして、本人はどうなのかということをまず考えるようにします。
自分が忘れられていることを本人も気づいて気にしているようであれば、学校にもきつーく言うことにしています。
でも、本人があまり気にしてなければ、わざわざ事を大きくする必要はないんだろうなあと思うようにしています。
障害者差別というようなことではなくて、ただたんに物理的に人数が少ないから忘れられているだけなのですから。
でも、いい気持ちはしませんよね。
特に途中で普通級から特殊学級にうつった親御さんとか、籍は特殊学級でもできるだけ交流級で我が子を過ごさせたいと思っている親御さんにはこたえるんだろうなあと、文化祭が終わって帰る道すがら、一人でいろいろ考えてしまいました。
そしてそれも今年で終わりだなあと。どこへ入ったとしても、交流がどうしたこうしたと悩む必要がなくなるわけです。
みんな同じ立場の子どもたちなんだもの。そう思うとちょっとほっとしました。
さて、かんじんのルカは文化祭で名前を呼ばれなかったこと、そんなに気にはしてませんでした。
毎年三年の劇は面白い!と言っているルカ。今年は私も見に行って内容がわかっているだけに、二人で話が盛り上がりました。
めでたし、めでたし。
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