・近況報告 その61


懺悔(←難しい字だなあ・・・変換してびっくりの私)

「お母さん、怒らないで聞いてくれる?」
ルカは時々、神妙な顔をして私に話しに来ます。
たいてい、過去にあった自分の失敗話なのですが、ほとんどが年単位の昔の話で、今更言われても・・・ということが多いのです。

「うーん、どうかなあ、怒るかどうかは話を聞いてから決める」
私はこの種の話の時は決まって、こう答えます。
ルカはそれでも話さずにはいられない心境のようで、話し始めました。
「あれは、中1の宿泊オリエンテーションの時・・・」
やっぱり昔の話だ!と思いつつ、話を聞いてみると・・

中1の時、宿泊で旅行に行ったとき一緒だった班(交流級)の中で、いつもいじめらていた女子がいたとのこと。
班のリーダー格の子がルカに「あいつの周り、半径1メートル以内に近づかない方がいいぞ」 と言った。
それでルカもみんなの前でふざけて「○○さんの半径1メートル以内には近づくな」と叫んだ。
そしたら、他の班の子がそれを聞いていて、先生に報告されてしまったそうで、一緒に旅行に行った特学の担任の先生に呼び出され注意を受けたとのことでした。
「半径100m、いや1kmだったかなあ・・・」とルカ。
そんなに離れたら、相手がどこにいるかわかんないだろっ!と内心思う私・・・
それはともかく、いじめられて嫌な思いをルカも十分していたはずなのに、周りの雰囲気にのまれてついついやってしまったルカ。
相手の子にはホントに気の毒な思いをさせてしまいました。
中1の当時は、ルカもなかなか人の気持ちがわからなくて(今もそうですが今以上に)、自分の言動が人を傷つけているなんて、思いもよらなかったのでしょう。
それが今になっていろんな事がわかってきて、過去の自分を振り返り、
「なんであんなこと・・・」と思うことが多いようです。
この旅行のことはいろいろとルカから聞いてましたが、これはお母さんに言ったら怒られる!と思ったのか、今回ルカから言われるまで何も知りませんでした。
「担任の先生もお母さんに言わなかったよね。たいしたことじゃないと思ったのかな」とルカ。
うーん、どうなんでしょうか?
小学校の思い出話もする事が多いのですが、私の知らない話が多くて複雑な気分。
これからもルカの懺悔は続きそうです。

ところで今日は夏休み最終日。
我が家ではちょっとショッキングなことが起こりました。
みんなで大事に飼っていたインコが死んでしまったのです。
ルカが一番悲しんでたようです。
ルカの独り言を唯一黙って?聞いてくれるヤツだったから。
皆に気づかれないように、ティッシュで懸命に涙を拭いてました。
思い出深い夏休みとなってしまいました・・・

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