続・電車の旅
6月に初めての電車の旅を決行したルカですが、夏休みにもいろいろと計画を立てました。
しかし、綿密に計画を立てているようで、実は行き当たりぱったりのルカ。
一学期の終業式が終わったその日の午後、突然
「これから、拝島へ行って来る」と言い出しました。
夏休みに入ったという開放感が、彼を大胆にさせているようでした。
拝島って?と思いつつ、
「大丈夫、行って帰ってくるだけだから・・・」というルカの言葉を信用して、門限6時を守ることを約束させて、外出を許可しました。
そして夕方、そろそろ門限の時刻。しかし帰って来ない・・・。
出かけるのが遅かったからなあ、やっぱり今日はやめさせた方がよかったかなあ、と思っていると、
電話の音が・・・
予想通りルカからでした。
ルカ「今、西武新宿なんだけど・・・ ごめん、帰る時間に間に合わなくなっちゃった!」
私「新宿? 拝島に行ったんじゃないの?」
ルカ「うん、行った。でも、予想以上に何もなくてつまんなかったから、西武新宿線に乗った」
西武線の新宿といえば、JR新宿駅とかなり離れていたはず・・・
「乗り換えは大丈夫?」と聞くと、「うん」と自信ありげな返事。
門限に遅れて私に怒られると思っていたルカは、予想に反して私が怒らなかったことに気が大きくなったのか、
「これからどうやって帰るつもり?」という私の質問に、遠回りして帰ってくることを提案。
ついでに見たい駅があったらしいのです・・・
「そんな遠回りしないで、帰って来なさい」と強く反対すると、
「やっぱだめかあ〜」とルカ。
気をつけてね、と言って電話を切った私ですが、彼は電話をしていた時点では、西武新宿とJR新宿がかなり離れていることに気づいてないのでは?と心配になりました。
しかも、かなり治安が悪そうな場所です。
今度電話がかかってきたら警察かもしれない・・・と、覚悟を決める私でした。
それから1時間半後、ルカは無事に帰ってきました。
案の定、新宿で迷ったとのこと。
西武線から乗り換えとなると、JRの東口が近いはずなのに、彼は西口から乗ったとのことで・・・
よく、無事に帰ったなあという感じです。
彼も、これにはかなり懲りたようでした。
8月に入ってから、今度は小田原駅に行く計画を立てていたようですが、その前に体調を崩したことと、彼曰く「この前の経験がトラウマ(この言葉は確かミミから教えてもらったようです)になった」とのことで、なかなか実行できずにいました。
が、やはり見に行きたいという気持ちの方が強く、実行しました。
この時も
「もし、時間があったら熱海まで行こうかな。」などというので「計画通りにしなさい」と厳重注意。
うーむ。自閉症の子は計画通りやりたがるんじゃないのか?!
何はともあれ、今度は時間通り帰ってきてくれました・・・。
小田原城にも立ち寄って、大満足のルカでありました。
今度は取手駅に行く予定を立てています。
取手って、茨城県にあるんですって。私は千葉だとばかり思ってました。失礼!
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