学校見学
先日、ルカは高等養護学校の見学に行って来ました。
昨年は、私とルカと担任で行ったのですが、今年は、ルカパパも一度見た方がいいかなと思い、ルカとルカパパと担任とで行ってもらいました。
私もついていってもよかったのですが、この頃夫婦そろって子供の行事に参加することが、妙に気恥ずかしくなりまして(私自身が)・・・。
昔は、そんなこと全然感じなかったのに、歳月は人を変える?
ルカは今年、無謀にもこの養護学校1本にしぼって受験します。
小学部から高等部まである養護学校と違って、ここはかなり、一般就労を意識した高等部のみの学校なので、毎年受験しても落ちちゃう人が結構いるみたいです。
市内に一校しかなく、定員が多分50人前後と思われます。
別に1本にしぼりたくてしぼったわけじゃないのです。
他に行くところが見あたらない、これが正直なところです。
今年は、私の知っている人たち(リハセンターで同期だった)が、かなり受験するようです。ということは、倍率も高いのかも・・・
なんかやだなあ〜。全員合格させてくれないのしら。
でも、私が思ってるほど、人気はないのかもしれません。
多分、アスペルガーで受験する子はほとんどいないと思います。
なぜかというと、ここはほんとに学校と言うよりも、職業訓練校の色合いが強く、実際の職場を想定した実習が数多く行われています。
ですから、教科学習を高校にいってもやらせたい親御さんは、敬遠するんだろうなと思われます。
私も教科学習に未練はありますが、まったくやらないわけでもなさそうですし、何よりもルカ自身が、
就労ということに、強い意欲があるのです。
職業に就くことの大変さはまだまだ、実感できてないようですが、とにかく自立したい、一人前と思われたいという気持ちが強くあるうようです。
さて、ルカパパの感想ですが、「建物古いよねー」と一言。
なんで、この人はどっかへ見学に行くと、建物の善し悪しを口にするんだろ?中身が大事なんでしょうが・・・と内心思う私。
「いいんじゃないの?」と、そのほかいろいろ言ってましたが、結論としてはこんな感じでした。
それと、見学していたルカの態度で、気になることが・・・。
ハイテンションにこそならなかったようですが、教室に珍しいものがあると、次々と触ってしまったそうな・・・。
あちゃー、普段はそんなに手が出る子ではないのですが、こういう肝心なときに限って、やらかしてしまうようです。
ルカパパがこのことを本人に指摘すると、えらく落ち込んでいたそうなので、私からは何も言いませんでしたが。
本人も、無意識なんでしょうね。難しい。
残念なことですが、養護学校からもらってきたパンフレットを見たのですが、年々一般就労できている割合が、さがっているようです。
障害のない子でさえ、就職が難しいこの時期、なかなか厳しいなあと感じました。
さて、今日はもう一つの話題を。
25日付の、Y新聞夕刊の記事に
「障害児を一貫支援」という見出しがおどっていました。
文部科学省と、厚生労働省が連携して、障害児を乳幼児期から学校卒業まで一貫して支援する体制をとることが、決定されたそうです。
これって、とても、当たり前のことなんですが、今まではそうではありませんでした。
例えば、私が早期療育を受けたリハセンターは厚生省、学校は文部省ということで、省庁の違いが壁となって、十分なというか、ぜんぜーん、学校とセンターの連携がとられてなかったのです。
厚生省と文部省がもうちょっと仲良く?してよ〜、というのが私の長年の夢でした。
やっと実現に向けての一歩が踏み出されたんですね。
先は長いと思いますが、嬉しいです。
ルカが小学校入学の時、文部省管轄の就学相談に行ったときのこと、「リハセンターに通ってました」と私がいうと、そこの指導主事が
「へえー、リハセンター行ってて、子供がよくなるの?」
と、あからさまにセンターを批判しました。
わたしからすれば同じ公的な機関なのに、なんで敵対しているの?と、驚いたものです。
それから、学校に入学してからも、リハセンターで早期療育をうけたというルカの歴史をなかなかわかってもらえず、つらかったなあと、つい、思い出してしまいました。
感慨深いものがありますね〜。
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