・近況報告 その47


中間テスト

テストネタは2度目だなあと思いつつ、今週はこの話題でいきます。

ルカは、交流に行ってる社会だけは、普通級の子と同じ問題で試験を受けています。
2年の時は、ルカの好きな歴史だったので、学年末試験(テスト範囲は教科書全部)は、学年の平均点を10点くらい上回って、ルカにしては好成績でした。
なーんて、自慢しちゃって・・・
まあまあ、たまには親ばかさせて下さい。

今年は公民。なんかやたら、憲法の難しい言葉が出てきて、お手上げ状態。
それでも習慣というものは恐ろしいもので、一週間前には自分からテスト勉強の予定表を作り、やる気は十分でした。
もちろん、私がついてないとできないのですが・・・
中学に入学した頃は、いつまで普通級のテストを受けられるかなあ、などと思っていました。
1ケタの点数をとるようだったらやめさせようと、覚悟していたのですが、点数は悪いながらもそこそことれて、何よりもルカがやる気になってくれたことが、私としてはうれしい事でした。

さて、今回のテストの結果は、やはり歴史のようにはいかなかったようですが、ルカの回答の仕方は、ちょっと普通の子と違います。
記述の所は、意外に書けているのです。なのに、空欄を記号で埋める問題ができない。
要するに、国語力が不足しているということです。知識としてはわかっていることでも、似たような語句の中から適当な言葉を選びだすということや、全体の文章を把握して、期待された言葉を選び出すということが、どうも苦手なようです。
国語の得意なミミなどはその逆で、文章の前後を読むと、勉強してなくても、あてはまる語句がわかってしまうようです。
たぶん、「空欄を下記の記号から選んで埋めなさい」というような問題は、勉強してない生徒に対する、サービス問題だと思うのですが・・・
ルカは「俺の苦手な問題が出ちゃったよ」と嘆いておりました。

採点された答案用紙を見ながら、
「お母さんが絶対出るって言っていた”シビリアンコントロール”、やっぱり出たのに、忘れてごめん・・・」などと、後悔しきりのルカでしたが、
「忘れることもあるよ、でも、勉強したところは良く書けていると思うよ」と、私が言うと、安心した様子でした。
少し前の私は、こうは答えられませんでした。
「なんで、勉強したのに、忘れるの!!」と、つい、きつい口調になったことでしょう。
もっと前、ルカが小学校低学年の頃など、算数の練習問題をルカと一緒にやろうものなら、のみこみの悪さに腹を立て、マジ切れしたことが何度もありました。
ルカは、私が怒り出すと、怖さで思考がストップしてしまうようで、それはそれは気の毒なことをしたと、後悔しています。
親が我が子に勉強を教えるって、かなり難しいことなんじゃないかなあと、思います。
よその子だと、難しいんだから、仕方ないよねえ〜なんて、言ってあげられるのに、自分の子のこととなると、ムキになってしまうようですね。
この頃は、私もやっとルカの力量を考えられるようになり、めったに怒ることはなくなりました。
大人になったなあと、自分で自分をほめて上げたい気分です。(笑)

テストが終わったルカは、「開放感にひたれるなあ〜」などと言って、ほんとにうれしそうでした。
やはり、人間は少々の試練があった方が、終わった後の充実感があっていいものなんだなあと納得。
この、"少々"というところが、なかなか難しいのですけれど・・・。

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