・近況報告 その31


雪国体験

ルカの中学校では、雪国体験と称して、宿泊を伴うスキー教室が行われています。
スキーは、毎年1回は行っているので、中学生の割には滑れる方だと思います。
そんなこともあって、彼は、とてもこの旅行を楽しみにしていました。

特殊学級のルカですが、宿泊旅行などの行事の時は、交流しているクラスと、ほとんど行動が一緒です。
今回は、比較的おとなしめの男子5人のグループに入れてもらいました。
バスのレクレーション係となり、特学の先生の助けを借りながら、イントロ当てクイズの曲をの録音や、先生の声当てクイズのため、いろんな先生に声の出演をお願いに行ったり、事前準備も、意欲的にこなしていました。

当日持っていく物の準備も早くから考えていたようで、今回はカメラを持っていきたいと、自分から言ってくれました。
実は、ルカは学校に学習と関係ない物は持っていかないという決まりをずっと守っていて(私の考えでもあったのですが)、学校の旅行にカメラを持っていったことはありませんでした。
もう中学生なので、それぐらいは持っていってもいいと思い、前からもっていくよう提案していたのですが、今回やっとその気になったようです。
「何を撮るの」と、私が聞くと、
「もちろん、雪国さ」
と、単純明快な答えが帰ってきました。
私としては、一緒の部屋になった生徒達の写真なんか撮ってくると、最高なんだけど・・・
私の思惑も知らず?彼は、張り切って出かけていきました。

そして、3日後、元気な姿で帰ってきました。
家に戻ると、旅行についてのいろんな話をしてくれました。
「僕、交流級のみんなと、ちょっと話ができるようになった」
どんな話?と、私が聞くと、話しかけられたことに、うまく返事が出来るようになったとのこと・・・
この言葉は、彼が、緊張しながら、交流級の生徒達と暮らしていることを、よく表しているなあと思います。
気になっていた写真は、交流級の生徒が、ルカのカメラを借りて、ルカの写真を撮ってくれたとのこと。
そのほか、スキーの講習のあい間に、チャンスをねらって、ゲレンデの写真を撮ったとの事でした。
まだ、現像してないのですが、出来上がりが楽しみです。

宿では、みんなで野球ケンをして、楽しんだとか・・・
じゃんけんに負けて、トランクス一つになった子がいたとか、ルカは、大笑いしながら、報告しておりました・・・・
どんな中学校なんじゃ〜
なにはともあれ、無事帰ってきて、ほっとしています。
お疲れさまでした。  

前に戻る