・近況報告 その27


お正月

あけましておめでとうございます。
・・・こんなつきなみな挨拶もどうかなーなどと思いながら、残り少なくなってしまった冬休みを惜しんでいる私です。
我が家のお正月は、毎年恒例で、主人の実家にお泊まりして、主人は子供のつとめを、私は嫁のつとめを、そして、子供達は孫のつとめをはたして??はたそうと努力することになっているのです。
特に今回は、祖父母も体が弱くなってきているので、
「おじいちゃん、おばあちゃんのお手伝いをやろうね」
と、ルカにも、あらかじめ話しておきました。
「そうか!!今回は、あそびじゃないんだ、ボランティアだね」
と、ルカ。
うーん、ちょっと違うような・・・。
まあ、いいかと思いつつ、まてよ・・・ボランティアと限定してしまうと、彼は混乱する!!と、思い直し、
「いつも通り、遊びもやっていいんだよ」と、あわてて付け加えました。
この頃のルカは、目的にこだわるところがあって、例えば、今回の場合、遊びが目的じゃないと限定してしまうと、遊びたいのに、遊べないという、ジレンマに陥ってしまう可能性がありました。
「なーんだ、遊びもするのか」
と、ほっとした様子のルカでした。
それから、毎回のコトですが、祖父母の家にいくと、決まって兄弟ゲンカが始まるのです。
ついこの間も、些細なことでケンカして、二人とも大泣きしてしまいました。
「この間みたいに、ケンカしないでね。」
と、私。
「なんで」という質問に、二人がケンカすると、祖父母が悲しい思いをするということと、祖父母がルカとミミの間に入って、話がややこくしくなって、収拾がつかなくなることを話しました。
ちょっと、難しいかなと思ったのですが、意外にもルカもそばで聞いていたミミも納得。
「そうそう、おじいちゃんとおばあちゃんが、間にはいっていろんなこというもんだから、ケンカがやめられなくなるんだよねー」
と、口をそろえて言っておりました・・・

かくして、事前に話をしておいたせいか(いつもしているつもりですが・・・)、二人とも少しはオトナになったのか、今回の宿泊は、いつになく何事もなく過ぎました。
そもそもルカは、親戚というモノに興味があり、お正月などに親戚が集まるのをあまり、苦痛には思わないようです。
そのきっかけが、ルカらしいと私は思うのですが、歴史の勉強をしていて、家系図の存在を知ったときからなのです。
世の中には、祖先や子孫という者が存在して、家系が連綿と続いていることに、彼は大変感動したようで、そういう視点から、自分のお父さんの兄弟を見るのが、おもしろい様子でした。
ですから、小さい子供の声がとても苦手なのに、自分も将来子供を育てて、後世に子孫を残すことを、願っているのです。
・・・と、難しく考えればそうなのですが、つまりは、自分の両親がやっていることを、自分もオトナになってやりたいという、きわめて普通の考えが、ルカの中にあるのだと思います。
そんなルカを応援してやりたいと思う反面、そういう「普通」を目指すと、彼はこの先、悩むんだろうなという予感がしてきます。
まあ、その時はその時考えれば良いのだと、お気楽な私は思っているわけです。

そうそう、主人の実家で、親戚が集まったとき、みんなで写真を撮りました。
できあがった写真を見て、ルカはなにやら、にやにやしていました。
「ねえねえ、お父さんの兄弟ってサー、みーんなおでこ広くなっちゃってるよね。」
そうなんです。年とともに髪の毛が少なくなる家系なんです。
そして・・・君もその子孫であることをわかっているかな? ルカくん!!


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