・近況報告 その23


歯医者

このコーナー、毎週、よくここまでネタぎれせずに続いているもんだと、感心してしまう私ですが、うーん・・・今週はつ・ついにネタぎれの予感!!
なんか、この頃家族のみんなで体調悪いし、休みましょうと思ったのですがー ひらめいてしまった。
今週は、リハセンターの歯科へ、通院する予定であった・・・
そのことに関しては、単なる定期健診なので、べつにどうということでもないのですが、どうして普通の歯医者さんへ行っていないのかと言うことを、ぜひ話して見たくなった次第です。

初めに、歯医者さんに行ったのは、5歳ぐらいだったような・・・・
まだ、乳歯だというのに、ルカの歯は虫歯になりやすく、一大決心をして、ルカを近くの小児歯科に連れていきました。
なぜ、一大決心が必要だったかと言えば、ルカは病院嫌い・・・・というか、私がルカを病院に連れていくのがとても大変な時期でした。

まず、待ち時間・・・
じっとしていられない。小児科なんかに連れていった日には、病気できているはずなのに、なんかとても元気になってしまって、走り回ったり、よその子にちょっかい出したりで、私の方が倒れてしまいそう。
それに、やっと診察になっても、「あーんして」といっても、口をあいてくれなかったり、聴診器を当てさせてくれなかったりで、「この子自閉症なんです」なんて、小児科医に説明しても、それでなるほどと納得してくれるお医者さんも少なかったような気がします。
そういうわけで、ルカが風邪をひいても、風疹になっても、よっぽとひどい状態じゃない限り、病院には連れていきませんでした。
ルカは、体は健康そのものだったので、自力で風邪を治す事ができ、これだけは、本当によかったと思っています。

しかし、5歳ぐらいになって、少しはこちらのいうこともわかってきたようなところがあって、小児歯科なら、うまく治療してくれるかもという、淡い期待をもって、歯医者さんに行ったわけです。
初めて、行ったときはルカも何が何だかわからず、歯医者さんもルカに髪の毛をかきむしられても、奮闘してくれた甲斐あって、なんとか治療できました。
しかし、回を重ねるうちに、ルカも歯医者さんがなにをやるところか、すっかり頭にインプットされてしまい、診察台の上にのせるのも、一苦労という始末・・・
そして、ついに、1年生の頃でしょうか?
歯医者さんに「うちでは、面倒見切れません!!」と、最後通告されてしまったのです。
その歯医者さんもよくがんばってくれた・・・
子供が治療中動かないように固定するためのネットを、怪力で破ったのは、おそらくルカだけでしょう・・・・
それでも、歯医者さんから、門前払いをうけた、私と主人のショックは、並々ならぬものでした。
ルカより、障害が重いと思われる子でも、歯医者さんは普通の所にいける子が周囲にわりとたくさんいまして、なんでうちのルカだけが、こんなに人騒がせなのと言う思い・・・・なによりも、自分の子が受け入れてもらえなかったという思いは、なんとも言えぬものです。
まあ、それで、私も主人も我を忘れて、ルカに八つ当たり?をしたようなところがあって、ルカは、このときのことをはっきり覚えていて、
「あのときは、お父さんこわかったよねー。ほんとうにお父さんの言うとおり、普通の歯医者にはいけなくなっちゃったね」
と、回想しています。
主人が「こんなにあばれまくって、もう2度とこの歯医者にはこれないからな!!」と、言ったもので・・・・・

結局、リハセンターに相談して、リハセンターの歯科に通うことが出来るようになりました。
初めは、歯医者さんの恐怖が忘れられなく、歯科通院の日が迫ってくると、おちつかないルカでしたが、ルカの歯が永久歯に生え代わってからは、なんと虫歯ゼロなので、治療することもなく、定期健診だけ受けているので、この頃は恐怖も消えたようです。
彼は、やはりあの、歯を削る音と、痛みが、駄目らしく、虫歯になるとあの音を聞かなければならないので、歯磨きは念入りに行っています。
私も彼を見習いたいと思っても、なかなか実行できずにいるのですが、彼は、風呂上がりの後、歯磨きをすませると、どんなにおいしい物が出てきても、食べようとしません。
こんな風に育てたのって、私なんですが、なんか、変な感じです。

さて、今度の健診でも、虫歯が見つからなければよいのですが・・・・・
もう、5年ぐらい虫歯ゼロを続けているルカですが、もし、虫歯がみつかって、治療ということになったら、今でもあばれまくるんだろうか・・・・・?
私にも、わかりません。

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