文化祭
中学の文化祭が、3日間ありました。
ルカの中学では、1.2年は合唱コンクール、3年はクラスごとに演劇を発表します。
2年生のルカは、交流級のクラスに入って、合唱コンクールに参加しました。
音楽は、小学校の時は交流していたのですが、中学に入ってからは、合唱コンクール以外は、交流していません。
中学に入って、初めの頃は交流していたのですが、笛のテストなど、ルカにとっては負担になる内容だったらしく、特殊級の担任の先生に、特殊級でやった方がよいのではとアドバイスされ、素直にそれに従った次第です。
交流を減らされるということに、強い抵抗を示す親御さんもいるのですが、(まあ、私も初め、音楽の交流をなくすことを聞いたときは、いい気分はしませんでしたが・・・)なんと言っても、学校のことは親にはわからないことが多いものです。
担任の話を冷静に聞いて、子供の様子も見て、子供にとっていい形を選びたいものです。
中学に入ってからは、ルカも自分の意見も少しずつ言えるようになっているので、学校のことは担任と、ルカで話し合って決めてもらうようにしています。
ルカは、担任と話し合って、自分でも納得していて交流にいっているせいか、順調にいけているのですが、特殊級のクラスメートは、交流にいくことをしぶる子が多いようです。
不思議なことに、交流をしぶる子の親御さんに限って、交流をどんどんやらせて下さいと、学校に要望したりして、なかなかうまくいかないものですねぇ〜。
普通級のみんなと一緒の機会が多い方が、子供も成長するのではと、期待してしまうようですが、特殊級で中身の濃い授業をやっていただいた方が、のびることもあると思うのですが・・・
中身の濃い授業をやってくれる、特殊級が増えることを期待しております。
さて、合唱コンクールは無事見事なハーモニーで、「ルカって、音痴?」と、強い疑いを抱いている私の心配をよそに、ルカのクラスは、見事優秀賞を取りました。
実は、昨年「音痴」と、交流級のクラスメートにいわれたことがあったらしく、今年も言われたらどうしようと心配していたのですが、そんなこともなかったようです。
ルカは、合唱は好きで、特に今回の自由曲が気に入っていて、(「心の瞳で」という、とても感動する歌なのです・・・)大きな声で一生懸命歌っていました。
文化祭は、展示品もたくさん、ありました。
在校生は、初日に展示品の見学時間を与えられたようです。
特殊級の子供達は、先生と一緒にみんなで、見て回る予定だったのですが、ルカは自分から、
「一人で、見ます。」
と言って、一人でまじめに展示品を見て回ったと、担任の先生から伝えられました。
「何でみんなと見なかったの?」
と、ルカに聞くと
「団体行動は苦手なの」
と、ルカ。
特殊級の子供達は、元気な子が多くて、ルカにしてみると、少々騒がしすぎることがあるようです。
一緒になって、ルカが一番うるさかったりすることもあると思うのですが、まあ、ともかく、担任の先生は、そこら辺のことも察して、一人で見ることを許可してくれたのだろうと思います。
私などは、文化祭というと、友達とふざけながらぶらぶらしていた思い出があるのですが・・・と言うより、一人でいたらおかしく思われはしないかと、常にそんな漠とした不安があって、別に親友でもなかったのに、いつも友達とつるんでいることによって、安心感を得ていたような気がします。
それに比べると、ルカの行動は、あっぱれ!!と、言うべきかも知れません。
そして、それを認めてくれた先生にもとても感謝しています。
「そんなこと言わずに、みんなで一緒にみよう!!」なんて、妙にみんなと一緒にいることを強要する先生もいる中で、彼の主張を認めてくれたのですから・・・
そして、一人でもまじめに見学できる子供であると、信用してくれたのですから・・・。
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