・近況報告114


雑感

先日、ルカの母校の小学校に運動会を見学に行きました。
私にはもう小学生の子供はいないのですが、
個別級の担任と縁があって、今でもときどき行事等をのぞかせていただいているのです。
なつかしい思いで、やはり目がいくのは、ルカの後輩達の姿・・・。
現在の個別級はルカがいた頃より、障害の重い子が中心になっていて、みんな一生懸命でした。
かけっこを真っ直ぐに走り抜けていく姿が昔のルカと重なって、おーっと!まずい!
あやうくウルウルしそうになりました。
この頃ちょっとね。ルカのこれからについて考えさせられることがあったもので・・・。

思えばルカは、もともとはアスペではなかった。知的な遅れを伴った自閉症の子だった。
就学前には、知能はボーダーになったものの、集団に入ると不安定になり、とにかく目立つ子だった。
初めての運動会では、その場にいたくなかったのか開会式で奇声を連発し、遠くで見学していた私の耳にも届いていた。
かけっこはほとんど歩いている状態。ふだん逃げ足が速かっただけに、その姿に唖然としたものだ。
あのとき、誰が今のルカを想像できただろうか?
あの時からすれば今のルカは十分すぎるくらいなのに、周囲はそれ以上の期待をしてないだろうか?
「ほんとはわかっているのに、やろうとしない」
障害の程度が重かったときも軽くなったときも、いつもそう言われてきた。
そして私は、それは障害からくるものだから・・・と説明してきた。
けれども私の中には常に不安がある。私がそう説明することによって、なんでも障害のせいにして甘えていると受け止められないだろうか? 私がそう言うことによって、せっかく伸びようとしているルカの成長の邪魔をしてないだろうか?
特に高等養護にはいってからは、そう思うことが多くなってきた。
同じような子が集まっているのに、ルカはそんなに出来ない子なんだろうか?と焦りを感じてしまう。

正直言って、あるトラブルのことで、その時間はもう学校を欠席させてもいいと思った。
でもルカは言った。「自分が希望したことだから、もう少し考えてみる」と。
そうだよね。いままであなたは、学校でイヤなことがあっても、それを理由に欠席することなどなかったよね。
いっそのこと欠席をして楽になればいいのに、あなたにはそういう考えはない・・・。
そんなあなたをわかって欲しい。母はそう思う。

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今日は天気のせいかしら? ちょっとくらーいお話でしたね。
そうそう、ルカの学校は今度の土・日、文化祭があります。
ルカはギャグ満載の劇に出演します。バザーもあります。お近くの人はどうぞ!